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全国高校選手権(インターハイ2019)

 男子学校対抗、今日行われた準決勝までの勝ち上がりは、下のトーナメントのとおり。決勝は愛工大名電と野田学園の対戦となった。

 両校が男子学校対抗の決勝で対戦するのは、16年岡山インターハイ以来。木造・松山・高見・田中という強力なメンバーを揃えた愛工大名電が、沼村・伊丹・竹崎らを揃えた野田学園を3−1で下して21年ぶりの優勝。野田学園はトップ沼村が田中を下した1勝のみに終わった。そこから愛工大名電は3連覇を達成している。一方、今大会はどうか?

 チャレンジャー・野田学園は、左腕・宮川の充実ぶりが光っている。昨年までは台から距離を取りすぎ、強引なバックドライブでミスを重ねるシーンが多かったが、今年は前陣をキープし、切り裂くようなフォアのカウンターを連発。バックの緩急やストレートを自在に使うコース取りなど、ひと皮もふた皮も剥けたプレーを見せている。

 戸上・宮川のダブルスは、昨日の男子ダブルス決勝で愛工大名電のエースペア、加山・曽根にストレート勝ち。学校対抗決勝に向けて強烈にアピールした。ポップなデザインが多かった野田学園のチームウェアも、今年は燃えさかる闘志のようなファイヤー(炎)のデザインとなり、初優勝に向かって突き進む。

 受けて立つ王者・愛工大名電は、今年3月の高校選抜決勝で野田学園を3−1で破っている。エース曽根翔がトップで戸上をゲームオール11−9で破り、一気にチームを勢いに乗せた。曽根は昨年のインターハイ学校対抗決勝でも、鶴岡東のエース中橋に0−2から逆転勝ち。試合中はまだ不安げな表情ものぞかせるが、ここ一番での勝負強さは持っている選手だ。

 ダブルスは野田学園有利ということを考えると、名電としては戸上・宮川からシングルスで勝利を挙げるしかない。その大役を担うのは曽根か、それとも1年生の篠塚・谷垣が大仕事をやってのけるか。高校選抜決勝4番でチームの勝利を決めた左腕・加山も3年生の意地を見せたいところだ。