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速報・現地リポート

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全国高校選手権(インターハイ2019)

●女子学校対抗決勝
〈四天王寺 3−1 遊学館〉
○菅澤 4、6、7 高橋
 大川 −4、−2、−8 出雲○
○高橋・中森 8、6、11 出雲・相馬
○中森 9、6、13 相馬

女子学校対抗、優勝は四天王寺!
前人未到の女子学校対抗7連覇を達成!

1番菅澤がしゃがみ込みサービスを存分に効かせて、四天王寺が1点を先取した決勝。しかし、四天王寺ベンチの村田充史監督は「こっからが勝負やからな!」と選手たちに檄(げき)を飛ばす。その言葉どおり、2番ですかさず流れを引き戻したのは遊学館の出雲。好調の大川との左腕対決、ロングサービスを混ぜながら大川にレシーブの的を絞らせず、バック対バックでは打球点の早さで圧倒。大川が得意のフォアドライブをほとんど振り抜くことができないまま、あっという間に決着をつけた。

「4番まで回そうと思って頑張りました。大川さんとは結構やったことがあって、直近の対戦だと負けていた。試合が始まったら絶対勝とうと思いながらやっていました。私はサービスを効かせてから3球目を狙っていくスタイルなので、今回はサービスが効いて良かった」(出雲)。

そして団体戦の要(かなめ)のダブルス。四天王寺の高橋・中森のプレーは、まるでひとりのシングルスのプレーヤーのようだった。中森が堅いバックブロックで止めて、次球で左腕の高橋が丁寧にコースを突く。あるいは、高橋の巧みなサービスから、中森がフォアストレートに電光石火の強打を決める。3ゲーム目の12−11のマッチポイントでも、中森のフォアストレートへの強打が炸裂した。

4番は中森対相馬。遊学館としてはラストの津隈対高橋(四天王寺)に持ち込みたいところだが、中森は変化のある相馬のフォアカットに対し、全くミスが出ない。フォア面に変化系の表ソフトを貼る相馬、フォアのナックルカットは多くの選手が「ふかして」しまうのだが、中森は完璧に変化に対応していた。3ゲーム目、10−5でマッチポイントを握ったところからやや勝ちを急ぎ、10−11と一度は逆転されたが、13−12で迎えた8回目のマッチポイントで勝利を決めた!

試合後、はばかることなく涙を流した四天王寺の選手たち。その姿は、この大会に向けて積み重ねてきた練習の厳しさを物語っていた。3回戦の大成女子戦を始め、何度も苦境に陥りながら、最後は見事に7連覇へのシナリオを描き切った。