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全国高校選手権(インターハイ2019)

 3番の高橋・中森のダブルス、そして4番中森が勝利し、遊学館が誇る変化チョッパー・相馬から単複2勝を挙げた四天王寺。試合後、中森は「相馬さんは格上なので、思い切って攻めながら、粘って粘って頑張ろうと思いました。最後は勝ちたいと思って急いでしまったので、とにかく一本ずつ、『大丈夫、大丈夫』と自分に言い聞かせながらやりました」とコメントした。

その一方で、中森は「ミキハウスの佐藤(瞳)さんや橋本(帆乃香)さんなど、いろいろなカット型の方と練習してもらいました。いろいろな方に協力してもらって、練習できたからこその結果だと思います」とも語っている。世界のトップランカーたちが対策練習の相手を務めてくれる。四天王寺の練習環境の良さもさることながら、そこまで対策練習を徹底できる姿勢には感服する。本物より強いコピー選手を相手に、対策練習を積む中国さながらだ。

一方、相馬は敗れた中森戦について、試合後にこうコメントしている。「直近の対戦では負けていました。攻めていかないと得点にならないので、積極的に打っていくようにしていたけど、緊張して力が入ってうまく入らなかったり、迷いが出たりしていた。もうちょっとメンタルを強くしたいし、もっと攻撃ができるようにしたい」。

「鹿児島に来る前までは結構自信があったし、調子もよくて今回はいけるかなと思ったんですけど、来てみたら緊張もあったし、どこかやりづらいところがあった。常に焦っている感じがあって、冷静に試合ができませんでした。第1シードは勝って当たり前と見られてしまう。優勝してねと言われて、応援してもらえるのはうれしいですけど、それがプレッシャーになってしまった」(相馬)

中森のフォアストレートの強打は抜群の切れ味だったが、相馬は一方的に打ちまくられて負けたわけではない。中森の球さばきは丁寧でミスがなく、まるで「鏡」のように相馬の変化と攻撃を跳ね返し続けた。最強軍団・四天王寺との切磋琢磨。この壁を乗り越え、より攻撃的で、単発ではなく連続で攻撃できるカットプレーを確立できれば、相馬はさらに大きく飛躍できるはずだ。