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速報・現地リポート

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卓球ワールドカップ団体戦

●男子団体決勝
 〈中国 3−1 韓国〉
 許シン/梁靖崑 8、4、−10、−7、−10 李尚洙/鄭栄植○
○樊振東 8、8、9 張禹珍
○梁靖崑 9、−8、−10、13、8 鄭栄植
○樊振東 8、4、8 李尚洙

全力で食らいついた韓国の善戦及ばず、男子団体優勝は中国!
2007年マグデブルク大会から実に大会8連覇を達成!

トップで李尚洙/鄭栄植がゲームカウント0−2から逆転勝ちを収め、会場がどよめいたこの一戦。中国ペアが最終ゲーム10−9で先にマッチポイントを奪ったが、梁靖崑の勝負をかけたフォア前チキータがネットを越えず。李尚洙/鄭栄植は李尚洙のバックにボールを集められ、中盤まで苦しい展開だったが、李尚洙がバックも回り込んで思い切って狙い打った。中国ペアが後陣に下がれば、フォア面にスピン系テンションを貼る李尚洙と粘着性ラバーを貼る鄭栄植の球質の差も効果的だった。

しかし、中国は2番で樊振東がすかさず1点を返す。準決勝で林昀儒(チャイニーズタイペイ)を破った張禹珍のロングサービスを、樊振東は要所で思い切って回り込み、バックストレートに打ち抜いた。フォアハンドの攻撃力が増し、プレー領域が広くなった樊振東はよりオールラウンドなスタイルに進化している。3ゲーム目の10−9のマッチポイントでも、ロングサービスを出して回り込みかけた張禹珍のフォアを、ドライブレシーブで鮮やかに打ち抜いた。

最大のポイントとなったのは3番の梁靖崑対鄭栄植戦。ともにバックハンドが強いスタイルだが、バック対バックになればやはり鄭栄植に分があった。梁靖崑も先にバックハンドからチャンスを作るスタイルのため、なかなかこの展開を打破できない。強引に回り込んでフォアでストレートを突く梁靖崑だが、ゲームカウント1−2の第4ゲーム、鄭栄植が10−9でマッチポイント。次のラリーでも梁靖崑を中陣に下げて優位に立ったが、梁靖崑がフォアで驚異のリカバー。中国代表の意地を見せ、このゲームを奪う。

最終ゲームは自らの力を誇示するように、再びバッククロスの勝負を挑んだ梁靖崑が11−8で勝利。両手を大きく広げて自らの勝利を祝福した。

こうなると試合の流れは中国。樊振東は李尚洙に対し、自信を持ってバック対バックのラリーを挑む。一発のバックドライブは強烈だが、ピッチの早いバック対バックになると苦しい李尚洙。最後まで優勢を保った樊振東がストレート勝ちを収め、馬龍不在の中、エースの重責を果たした。