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世界ジュニア選手権大会

 11月24日~12月1日、タイ・コラートで行われる『NSDF 2019 ITTF世界ジュニア選手権』。ジュニア世界一を目指して、男子80名、女子81名の計161名がエントリーしている。現在の日本男女ナショナルチームや、中国ナショナルチームの主力選手の顔ぶれを見ても、ほとんどの選手が世界ジュニアを経験し、好成績を残し、シニアの国際大会で大きく飛躍していった。5年後、10年後の卓球界の未来が見えてくる大会。それが世界ジュニアだ。

 日本からは男子4名、女子4名の精鋭が出場する。今大会の日本男子の顔ぶれから紹介していこう。

[日本男子チーム]
宇田幸矢 うだ・ゆきや

JOCエリートアカデミー/大原学園3年 18歳 左シェーク両面裏ソフトドライブ型
戸上隼輔 とがみ・しゅんすけ
野田学園高3年 18歳 右シェーク両面裏ソフトドライブ型
曽根翔  そね・かける
愛工大名電高2年 16歳 右シェーク両面裏ソフトドライブ型
篠塚大登 しのづか・ひろと
愛工大名電高1年 15歳 左シェーク両面裏ソフトドライブ型

 左右のシェークドライブ型をふたりずつ揃えた日本男子。前回大会でもペアを組んだ宇田/戸上と、インターハイ学校対抗決勝でもペアを組んだ愛工大名電高の曽根/篠塚。ダブルスのペアリングもバッチリだ。9月のアジアジュニア選手権では宇田/戸上が優勝、曽根/篠塚が準優勝と大活躍した。

 実は今回、日本男子は団体出場が危ぶまれる状況だった。アジアジュニア選手権の準々決勝で韓国に2ー3で敗れてベスト8となり、上位3チームに与えられる世界ジュニアの団体出場枠を獲得できず。U-18チームランキングの上位3チームの3枠目で、「すべりこみセーフ」の出場枠獲得だった。
 世界ジュニアでは団体戦の出場選手4名には、自動的に個人戦の出場権が与えられるが、それを逃すとU-18の世界ランキング(2019年9月発表)の上位16名しか個人戦には出場できない。U-18のランキングが低い戸上や曽根は個人戦への道が閉ざされるところだった。

 今大会、選考会優勝の篠塚は初出場だが、昨年のベンディゴ(オーストラリア)大会を経験した宇田、戸上、曽根にとってはリベンジに燃える舞台でもある。宇田は徐英彬、向鵬という中国勢を連破しながら、決勝で入念に対策を練ってきた徐海東に惜敗した。魂のこもったプレーを見せた戸上は向鵬との熱戦に敗れ、緊張を隠せなかった曽根はカナダの変則サウスポー・ハジンに敗れた。それから1年。涙を流した青年たちは、ひと回りもふた回りも大きくなって世界の舞台へ戻ってくる。彼らの全力のプレーを、全力で取材します!!