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世界ジュニア選手権大会

 これまで世界ジュニアの女子団体で、2度の優勝を飾っている日本女子チーム。2010年のブラティスラバ大会優勝時は、石川佳純をエースとして森薗美咲、前田美優、そして谷岡あゆかというメンバー。2016年ケープタウン大会は、加藤美優・伊藤美誠・平野美宇・早田ひなという「黄金世代」を揃えての優勝だった。そして今大会の日本女子チームも、女子団体優勝のみならず、全種目で優勝を狙える強力なメンバーが揃った。代表4名は下記のとおり。

[日本女子チーム]
長崎美柚 ながさき・みゆう

JOCエリートアカデミー/大原学園高2年 17歳 左シェーク両面裏ソフトドライブ型
出澤杏佳 いでさわ・きょうか
大成女子高2年 17歳 右シェークフォア表ソフト・バック粒高攻守型
木原美悠 きはら・みゆう
JOCエリートアカデミー(稲付中3年) 15歳 右シェークフォア裏ソフト・バック表ソフト攻撃型
小塩遥菜 おじお・はるな
JOCエリートアカデミー(稲付中2年) 14歳 右シェークフォア裏ソフト・バック粒高カット型

 左シェークドライブの長崎、右シェーク異質攻守の出澤、右シェーク・バック表攻撃の木原、そしてカットの小塩。個々の高い実力に加えて戦型も多彩だ。アジアジュニア選手権では長崎が優勝、出澤が2位、小塩が3位と3人がベスト4入り。女子シングルスの表彰台独占も夢ではない。

 今年のワールドツアーで朱雨玲(中国)を二度破るなど、シニアの大会で堂々たる成績を残している長崎は、女子シングルスの優勝候補筆頭と言っていい。女子団体、木原とペアを組む女子ダブルスも強く、3冠も射程圏内だ。全日本ジュニアチャンピオンの出澤はチームの「秘密兵器」として、対戦相手を混乱に陥れるはずだろう。木原と小塩はまだカデット(15歳以下)の年代だが、シニアの国際大会でも結果を残し、木原は世界ランキング52位、小塩は98位とトップクラスをうかがう位置まで来ている。

 世界ジュニアの個人戦のうち、男子シングルスでは松平健太・丹羽孝希・張本智和という3人のチャンピオンが誕生し、男子ダブルスでも岸川聖也/村守実(2003年)、岸川聖也/水谷隼(2004年)、町飛鳥/丹羽孝希(2010年)と3ペアが優勝している。しかし、これまで女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルスの3種目では日本勢の優勝はまだない。特に中国勢が16大会連続で優勝している女子シングルスでのタイトル獲得は、日本チームにとってひとつの悲願とも言える。さあ、時は満ちた。