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速報・現地リポート

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全日本卓球選手権大会

●女子シングルス3回戦
三浦千緋呂(四天王寺高) 2、4、6 沼野有希(日本航空高)

 高校2年で一般シングルスに初出場の沼野有希。初戦となる2回戦では高校生対決を制し、3回戦に進出。しかし、中畑夏海(デンソー)を破った三浦千緋呂には力及ばす、ストレートで敗れた。

 沼野家は静岡の卓球一家。父・正博さんは駒澤大でプレーし、全日本マスターズでも活躍。母・あゆ美さん(旧姓:大森)さんは中央大時代に全日学ダブルスで優勝した実績を持つ。有希は3姉妹の末っ子で、長女の薫さんは進徳女子高、次女の朱里さんは正智深谷高、そして三女の有希は日本航空高と3姉妹全員がバラバラの強豪校でプレー。以前、あゆ美さんにお話を伺った際には「娘たちには、卓球を嫌いになってほしくなかったので、進路は自分たちで選ばせました」と語っていた。

 親元を離れての山梨での生活について聞くと「来て良かった」とコメント。「最初は大変だったんですけど、だんだん慣れてきて、人間的にも成長できた。山梨に来て良かったなと思います」(有希)
 小学1年から卓球を始めたが「卓球をやっていなかったら努力の大変さとか、達成感を学ぶことはできなかった」と、そのきっかけをくれた両親にも感謝している。
 お姉さんたちとは「普段は姉たちとは連絡は取りません。そんな仲の良い姉妹じゃないので(笑)」とのこと。ミックスゾーンで突然コメントを求められると、少し言葉につまってしまう選手も多いのだが、そんな素振りもまったくなく、とにかく明るく、飾らずにコメントしてくれた。この明るさはお母さん譲りだろう。

 今後について聞くと、卓球は高校までとのこと。「今年のインターハイでランクに入りたい。その後は、すっぱり卓球は辞めるつもりです。とにかくインターハイに向けて頑張りたい」と最後の夏にかける。
 今日の試合も観客席であゆ美さんが見守っていたが、両親にとっても、愛娘のプレーを応援できるのはあとわずか。ゴールまでの時間を、一家で楽しみながら過ごしていってほしい。