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速報・現地リポート

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全日本卓球選手権大会

 ジュニア男子で、昨年に続いてベスト8入りを果たした小学6年生の松島輝空。特筆すべきはラリー戦での驚異的なミスの少なさだ。得意とするバックハンドを軸に、両ハンドの安定性は抜群に高い。ナイスプレーの後の一本、相手の強打をしのいだ次の一本、どんな場面でも確実に相手コートへボールを運ぶことができる。

 対戦した小林(愛工大名電高)とは同じサウスポーで、身長差はおよそ30cm。小柄な松島のフォアを攻め、台から離そうとした小林だが、「ラリーになった時に何本でも返ってくる。フォアよりバックのほうが粘り強いし、球も伸びてくるなという印象がありました」と試合後にコメント。「回転量はまだないんですけど、全体的にプレーが粘り強い。やっていて打ち抜けないなと感じました」(小林)。

 才能あふれる左腕が多い日本。吸いつくようなボールタッチを誇る、天才肌のプレーヤーが多い。松島のプレーは、今の時点ではそこまでの派手さはないが、ミスのないプレーができるのは合理的に打法を選択できるからこそ。そして何より、12歳という年齢で、ここまで集中力が途切れないのは驚異的。明日のジュニア準々決勝では、優勝候補の曽根翔(愛工大名電高)に挑戦する。

 また、敗れた小林もジュニアでのベスト16入りで、久しぶりに存在感を見せた。長身でリーチが長く、バックドライブは威力十分。成績を残して自信をつけていけば、爆発的に伸びる可能性を秘めている。
  • 非常にミスの少ない松島、特にバックの安定性は素晴らしい

  • 松島に敗れた小林だが、これからまだまだ伸びるはず