7月13日、シンガポールオリンピック委員会は、北京オリンピック代表選手団の旗手に、女子卓球チームのエースであるリ・ジャウェイを起用することを発表した。リ・ジャウェイは北京五輪の開会式の翌日である8月9日生まれ(1981年)で、北京市の什刹海体育学校で腕を磨いた生粋の北京っ子。まさに故郷に錦を飾る大会となる。
リ・ジャウェイが育った什刹海(シーシャーハイ)体育学校は、通称「世界冠軍的揺籃(世界チャンピオンの揺りかご)」。これまで数多くの世界チャンピオン、そして4名の五輪金メダリストを輩出してきた、中国有数のスポーツ虎の穴なのだ。卓球界でも古くは范長茂・滕義・王涛、最近では王晨・郭炎など枚挙にいとまがない。
[中国リポート07/10/01「女子ワールドカップは北中国カップ?」]でも紹介しているが、そんな什刹海体育学校で、ともに2年あまりを過ごした4人の女子選手がいる。そのうちの一人目は前述したリ・ジャウェイ。そして二人目は中南米チャンピオン、三人目はヨーロッパチャンピオン、四人目はアジアチャンピオンであり、世界チャンピオンであり、五輪金メダリスト…。それぞれウー・シュエ(呉雪/ドミニカ共和国)、リュウ・ジャ(劉佳/オーストリア)、そして張怡寧だ。
北京五輪で、再び故郷の街に顔を揃えることになった4人。ウー・シュエは実力的にやや落ちるが、他の3人は優勝候補に名を連ねている。張怡寧はもちろん、他の3人も大きな声援を集めることになりそうだ。
Photo上・下:毎回違ったヘアスタイルで登場するリ・ジャウェイ。下写真(06年プロツアーグランドファイナル)は期間限定の貴重なショット。ちょっと冒険しすぎたか…