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中国リポート

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 大韓卓球協会は1月29日、韓国男子チーム監督に劉南奎(ユー・ナムキュ)、女子チーム監督に玄静和(ヒュン・ジュンハ)を再び選出した。
 2005年5月から韓国男女チームの監督を務めていた両氏だが、07年12月に千栄石(チョン・ヨンソク)・元大韓卓球協会会長を中心とする協会執行部との確執から、女子チームの玄静和監督が姜煕燦(カン・ヒーチャン)コーチとともに、協会に辞表を提出。男子チームの劉南奎監督と李哲承(イ・チョルスン)コーチもこれに同調し、男女チームの監督・コーチが一斉に辞任するという異例の事態が発生していた。

 その後、2008年7月に千栄石氏から趙亮鎬(チョ・ヤンホ/大韓航空を中核とする韓進グループの会長兼CEO)氏へ、会長職が引き継がれたことを受けて、劉南奎・玄静和ともに代表チームにコーチとして復帰。北京五輪では男女チームの監督としてベンチに入り、ともに銅メダル獲得に貢献したが、1年1カ月ぶりに晴れて代表監督の座に返り咲いた。
 劉南奎は先日、農心三多水の監督を解任されており、玄静和は韓国馬事会(KRA)チームの監督。ともに母体で代表チームの主力クラスを指導しているわけではないが、代表チームでの2年半余りの指導歴と、元五輪・世界チャンピオンというカリスマ性が復帰の決め手になったのだろう。大宇証券チームの監督を務める金擇洙も、将来の監督候補だと報道されている。男女チームのコーチには李哲承と姜煕燦が復帰し、大韓卓球協会の内紛による代表チームの混乱は、劉南奎-玄静和体制の完全復活によって、ひとつの収束を迎えることになった。

Photo上:北京五輪団体戦では、選手との信頼関係を感じさせた玄静和(右)。左は唐イェ序
Photo下:五輪金メダリストの競演、劉南奎(右)と柳承敏(左)