4月23日、中国選手団のエントリーの3回目の変更が行われた。国家男子チームの劉国梁監督は4月24日、つまり今日最終的なエントリーリストを発表するというコメントを出しており、今回の変更をもって中国選手団のエントリーはほぼ固まったようだ。その陣容とは…。
[男子シングルス]
王皓・馬琳・馬龍・王励勤・陳杞・張超・許シン
[女子シングルス]
張怡寧・郭躍・李暁霞・郭炎・劉詩ウェン・丁寧・姚彦
[男子ダブルス]
王皓/陳杞、馬龍/許シン、ハオ帥/張継科
[女子ダブルス]
郭躍/李暁霞、郭炎/丁寧、劉詩ウェン/曹臻
[混合ダブルス]
邱貽可/李暁丹、ハオ帥/常晨晨、李平/曹臻、張継科/木子、張超/姚彦、許シン/范瑛、徐輝/彭陸洋
…4月22日、23日のエントリー変更はかなり大掛かりなものだった。まず男子ダブルスで馬琳(パートナーは陳杞)、王励勤(パートナーは王皓)がエントリーから外れたザグレブ大会の決勝を戦った両ペアが出場しないという異例の事態だ。また、女子ダブルスでも当初エントリーしていた張怡寧/郭躍のペアが、前回準優勝の郭躍/李暁霞に変更された。また、男子シングルスでは当初、張継科がエントリーされていたが、「直通横浜」で出場権を獲得していた張超にエントリー変更されている。そして、混合ダブルスは完全に主力選手を温存するエントリーだ。
男女シングルスはほぼ順当なエントリーに落ち着いたが、ダブルス3種目のエントリーは意外だった。男子ダブルスは8連覇、混合ダブルスは9連覇、女子ダブルスは10連覇中の中国だが、たとえば混合ダブルスでは、世界ランキング20位以上の選手がハオ帥(WR8)と曹臻(WR14)しかいない。王励勤/郭躍のペアに3連覇を狙わせるでもなく、ここまでメンバーを落としてきたのはなぜか? 顔ぶれを見ても、許シン・李暁丹・木子などを除いてはベテランばかりで、「功労賞」代わりの世界代表という感が拭えない。
男女ダブルスを見ても、もちろん強豪が揃っているのだが、ペアとして完成度が高いのは郭躍/李暁霞くらい。王皓/陳杞、馬龍/許シンは当たれば強いが、メンタルに一分の隙がある。日本の岸川/水谷ペアも、付け入る隙は十分にありそうだ。
横浜大会開幕まで、いよいよあと4日。大会速報にもご期待下さい!
Photo:男子シングルスのみ出場の馬琳。狙うはひとつ、世界タイトル。そして「大満貫」の称号だ