2009年「361°」中国卓球クラブ超級リーグの開幕も、いよいよ目前に迫って来た。男子に続いて、今度は女子の10チームのメンバーを紹介しよう。現在、世界選手権の女子団体で8連覇中の中国女子チーム。超級リーグの顔ぶれを見ても、そのレベルの高さは際立っている。
ちなみに、08年シーズンの最終順位はこちら…。
1. 魯能・路安集団
2. 遼寧鞍鋼
3. 山西大土河華東理工
4. 八一工商銀行
5. 北京時博国際
6. 北京北大方正
7. 江蘇中超電纜
8. 広東珠江怡景湾
9. 大同雲崗・雁北賓館
10. 冀中能源
優勝は李暁霞・馮天薇・彭陸洋という強力メンバーを揃えた魯能・路安集団。プレーオフ決勝では、遼寧鞍鋼のエース郭躍がライバルの李暁霞と三たび火花を散らし、李暁霞が2勝1敗と勝ち越してチームを優勝へと導いた。
それでは、超級リーグ女子の10チームを順に紹介しよう。
★=外国籍の選手 WR=世界ランキング(09年5月現在)
■山東魯能・路安集団(シャンドンルゥノン・ルゥアンジィトゥアン/山東省)
監督:于国鵬(ユ・グオパン)
選手:李暁霞(リィ・シャオシア/WR3/09世界選手権3位)
彭陸洋(パン・ルゥヤン/WR-/07世界選手権ベスト8)
李楠(リィ・ナン/WR-/99世界選手権3位)
肖萌(シャオ・モン/WR-/08全中国選手権複ベスト8)
◎2連覇を狙う昨シーズンの優勝チーム。中国屈指の名門クラブである山東魯能が母体で、山西省の巨大石炭会社である路安集団がスポンサーとなっている(路には実際にはさんずいが付く)。
李暁霞・彭陸洋のツートップはどのチームにも負けないが、馮天薇が抜けた今シーズンは3・4番手にやや不安がある。3番手の李楠はかつて中国代表として活躍した左ペンドライブ型。4番手の肖萌は20歳、山東魯能卓球学校からの生え抜き選手。李楠は今シーズン、日本リーグの十六銀行との掛け持ち参戦となる。プレーオフ進出(第1ステージ4位以上)は問題なさそうだが、優勝への道は昨年より厳しいものになりそうだ。
■遼寧鞍鋼(リャオニン アンガン/遼寧省)
監督:谷振江(グゥ・ヂェンジアン)
選手:郭躍(グオ・ユエ/WR2/07世界選手権優勝)
常晨晨(チャン・チェンチェン/WR37/09世界選手権混合複3位)
楊楊(ヤン・ヤン/WR-/07世界ジュニア優勝)
侯曉旭(ホウ・シャオユ/WR-/07全国城市運動会複優勝)
◎製鉄の街、遼寧省鞍山市にある鞍山鋼鉄股フェン公司がスポンサー。昨シーズンはエース郭躍が王楠の抜けた穴を埋め、19勝6敗の好成績でチームを引っ張り、女子のMVPを獲得した。
今シーズンは唐イェ序(韓国)が抜け、八一工商銀行から07年世界ジュニア優勝の楊楊が加入。この楊楊とのダブルスも含めて、2番手として起用される左シェークドライブ型・常晨晨のプレーが浮沈のカギを握る。単5勝1敗、複7勝7敗の昨シーズンに並ぶ成績を残せれば、今年も遼寧鞍鋼は優勝戦線を賑わせるだろう。
Photo上:遼寧鞍鋼の大黒柱・郭躍
Photo中:横浜大会の準決勝で郭躍に敗れた李暁霞。今シーズンも宿命のライバル対決は続く
Photo下:国際大会ではなかなか代表に起用されない常晨晨、超級リーグで存在感を示したい