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中国リポート

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★★★ 2009中国卓球クラブ超級リーグ・男子第4節 6.10 ★★★

[上海明園-金海洋集団 3-1 錦州銀行]
 許シン -5、10、-7、-4 徐輝○
○王励勤 -9、-7、4、10、11 雷振華
○王励勤/高礼澤 -9、7、-5、9、9 徐輝/ジャイ一鳴
○許シン 6、-5、7、8 雷振華

[八一工商銀行 3-1 江蘇英太青・南体]
○王皓 -8、6、9、-7、6 單明杰
 徐克 4、8、-4、-9、-9 陳杞○
○徐克/楊暁夫 10、-10、5、10 單明杰/林晨
○王皓 -8、6、-10、6、10 陳杞

[四川全興 3-0 覇州海潤]
○邱貽可 -10、8、-9、7、8 尚坤
○ハオ帥 8、7、5 李静
○邱貽可/王建軍 7、6、-8、6 李静/セン健

[山東魯能中超電纜 3-0 海寧皮革城鵬翔]
○張継科 4、7、8 陳剣
○江天一 -10、4、5、11 李平
○張継科/柳洋 2、8、6 李平/宋時超

[寧波北侖海天 3-1 浙商銀行]
○馬龍 -6、6、13、-5、8 馬琳
○呉ハオ 9、18、3 朱世赫
 呉ハオ/崔慶磊 -6、-8、-8 馬琳/張超○
○馬龍 7、3、6 朱世赫

 6月6日に終了したHarmony中国オープン、さらに6月8~9日に行われたVolkswagen中国vs.世界選抜と、選手によってはかなりハードなスケジュールで臨んだ超級第4節。男子の結果は上記のとおり。
 上海明園-金海洋集団vs.錦州銀行、ともに3勝0敗の全勝対決は接戦となったが、王励勤が単複で踏ん張った上海明園-金海洋集団に軍配。王励勤は前日(9日)の中国vs.世界選抜で松平健太とゲームオールの激戦を戦い、翌日に1,200km離れた瀋陽市へひとっ飛び。2番で雷振華に対し、2ゲームを先行されながらも逆転勝ち。ダブルスもゲームオール9本で競り勝った。明日13日には再び上海に舞い戻って、江蘇英太青・南体との第5節が待っている。フィジカルの能力ではいまだ国家チームでトップクラスの王励勤だが、この試合と移動の連続はさすがにこたえそうだ。

 もう1チーム全勝を守ったのは、馬龍率いる寧波北侖海天。馬龍はまずトップで馬琳との大激戦を制し、4番では朱世赫に完勝した。朱世赫とはこれで中国オープンのシングルス準々決勝、中国vs.世界選抜の団体戦トップ、そしてこの超級第4節の4番と、5日ほどの間に3試合を戦って2勝1敗。タフネスチョッパー・朱世赫も2番で若手の呉ハオに敗れるなど、さすがに体力面が苦しいのか。「朱世赫とやらせて下さい。自信はあります」と劉国棟監督に出場を志願した呉ハオ(出典:華奥星空)は、2番の20-18という競り合いを制し、ストレート勝ちを収めたのだから大したものだ。

 一方、ここまで3連敗の3チーム、四川全興、海寧皮革城鵬翔、覇州海潤の中で、初勝利を収めたのが四川全興。ホームの成都市成飛体育館で覇州海潤を一蹴。地元・四川のマスコミに「ハオ帥是水貨」と批判されたハオ帥が2番で李静にストレート勝ち。「水貨」とは正規のルートからの仕入れではない、無保証の商品ということ。昨シーズン、423万元(約6000万円)で四川全興が落札したハオ帥に対する、強烈な皮肉なのだ。卓球王国・中国のマスコミは、世界ランキング9位の選手に対してもなかなか手厳しい。四川全興の陳宏宇監督は「ハオ帥は3連敗したから水貨だと言われるが、では3連勝したらなんと評価されるのか。それに敗れた相手は陳杞や張継科、ハオ帥の調子が悪かったとはいえ番狂わせとは言えない。より公平で客観的な視点を望みたい」とコメントしている。

Photo上:老兵と呼ぶにはまだ早い? エースの貫禄を見せた王励勤
Photo下:馬琳と朱世赫を連破した馬龍。今シーズンも6勝0敗と連勝街道をばく進中