☆☆☆ 2009中国卓球クラブ超級リーグ第2ステージ 女子第2戦 ☆☆☆
◎女子準決勝
[北京時博国際 3-0 遼寧鞍鋼]
○丁寧 -4、6、9、6 郭躍
○張怡寧 5、9、10 常晨晨
○丁寧/彭雪 8、7、6 常晨晨/侯曉旭
[山東魯能-路安集団 3-2 広東珠江怡景湾]
肖萌 11、-6、-7、-10 劉詩ウェン○
○李暁霞 5、-6、9、9 曹幸ニィ
○肖萌/李楠 5、4、3 周芳芳/曹幸ニィ
李暁霞 -6、-8、-4 劉詩ウェン○
○李楠 8、-12、5、-6、7 周芳芳
超級リーグ女子の準決勝は、2試合とも第2戦で決着。北京時博国際と山東魯能・路安集団が決勝に進出した。
北京時博国際と遼寧鞍鋼の一戦は、1番と2番の試合の順番が入れ替わっただけで、まるで第1戦のリプレイ。丁寧が郭躍を相手に第1ゲームを落としながら3ゲーム連取で勝利し、張怡寧が常晨晨にストレート勝ちしたのもまったく同じ。ダブルスも北京時博国際が完勝し、予想外のワンサイドゲームで決勝に進んだ。この試合のヒロインは、発熱がありながらも単複で2得点を挙げた丁寧。張怡寧・郭炎・丁寧というメンバーで06・07年と超級リーグ2連覇を飾った北京、郭炎の移籍によって昨シーズンは成績が伸び悩んだが、2番手の丁寧の成長で2年ぶりの優勝に王手をかけた。
敗れた遼寧鞍鋼も、第9節からの郭躍の欠場を考えれば、プレーオフに進出できただけでも上々の成績。決勝に進出した昨シーズンの成績を上回ることはできなかったが、伸び悩んでいた2番手の常晨晨の成長が、大きな収穫として手元に残った。「今シーズンは多くの困難を経験し、選手たちも鍛えられた。ここで培ったガッツとともに、全中国運動会に挑みたい」(遼寧鞍鋼・谷振江監督/出典:瀋陽日報)。
山東魯能-路安集団は、広東珠江怡景湾のエース劉詩ウェンに2失点を喫しながらも、李楠が単複2得点を挙げて競り勝った。
彭陸洋の欠場で、戦力的にはかなり苦しくなった山東。チームを救ったのは左ペンドライブ型のベテラン・李楠だった。9歳年下の肖萌とのペアで周芳芳/曹幸ニィに完勝すると、ラストではサービスから威力ある3球目攻撃を連発し、周芳芳を下した。第1ステージ第3節の広東戦ではラストで敗れていたが、その汚名を返上する勝利だ。この勝利で超級リーグ通算49勝の李楠は、通算50勝まであと1勝とした(特に表彰などはないが…)。
敗れた広東は最後まで、劉詩ウェンの「ワン・ウーマンチーム」でしかなかったようだ。チームを6シーズン連続で優勝に導いた馬琳や、今シーズンの馬龍の活躍を見ていると、「超級リーグではひとりでも勝てる」ように見えるが、ワンマンチームのほとんどは最後で息切れして、タイトルを逃してしまう。劉詩ウェンが選手としてのピークを迎えつつあるだけに、2番手にもう一枚選手が欲しいところだが、即戦力になるような若手も見当たらない。来シーズンも、劉詩ウェンが孤軍奮闘のシーズンとなりそうだ。
決勝で対戦する北京時博国際と山東魯能・路安集団、第1ステージの対戦成績は北京3-1山東(第6節)、北京3-2山東(第15節)。第15節では張怡寧が欠場したにも関わらず、丁寧が彭陸洋と李暁霞から勝ち星を挙げ、勝利の立て役者となった。戦前の予想では、やはり北京時博国際が有利。山東としてはダブルスで確実に勝利を収め、ラスト勝負に持ち込んで勝機を見出したい。
Photo上:遼寧鞍鋼から2点を奪った丁寧
Photo下:今シーズンはダブルス要員だった李楠、大舞台でベテランらしい勝負強さを見せた