世界選手権(個人戦)ハンガリー大会の中国代表選考会『地表最強12人』、女子は10勝1敗の陳夢が1位、続いて丁寧と8勝3敗で並んだ孫穎莎が、直接対決の勝敗で2位となり、ともに代表権を獲得した。
☆女子最終成績
1 陳夢 10勝1敗 勝ち点21
2 孫穎莎 8勝3敗 勝ち点19
3 丁寧 8勝3敗 勝ち点19
4 王曼昱 7勝4敗 勝ち点18
5 劉詩ウェン 6勝5敗 勝ち点17
6 朱雨玲 6勝5敗 勝ち点17
7 王芸迪 6勝5敗 勝ち点17
8 陳幸同 5勝6敗 勝ち点16
9 武楊 4勝7敗 勝ち点15
10 孫銘陽 4勝7敗 勝ち点15
11 何卓佳 1勝10敗 勝ち点12
12 顧玉ティン 1勝10敗 勝ち点12
陳夢は第4戦の王曼昱戦で、ゲームカウント0−2のビハインドから追いつき、最終ゲームも14−12の激戦の末に勝利。第9戦では同世代のライバル朱雨玲に3−1で勝利するなど、第9戦で丁寧に敗れた1敗のみで選考会を終えた。第一次選考会から出場の孫穎莎は、まさに「下剋上」での代表権獲得だ。
一方、丁寧は大会2日目に王曼昱と孫穎莎に敗れながら、劉詩ウェンや陳夢、朱雨玲など主力選手を破って貫禄を見せたが、代表権にはあと一歩届かなかった。しかし、ブダペスト大会での代表入りは間違いないだろう。長年担当コーチだった陳彬から郭炎(07年世界選手権2位)に担当コーチが代わり、北京市チームの先輩との二人三脚で、現役生活の集大成となる東京五輪へ向かおうとしている。
2位で代表権を獲得した孫穎莎は、シングルスへの出場はまだ未確定。しかし、中国女子の世界選手権個人戦のシングルス代表5名は、少々人選が難しくなった。残るシングルスの代表枠は4つで、丁寧・王曼昱・劉詩ウェン・朱雨玲・孫穎莎の4人のうち、誰かひとりが脱落することになる。五輪前年というタイミングで世代交代は進めにくいが、劉詩ウェンがシングルスで代表を外れる可能性もある。
※写真提供:『ピンパン世界』