12月17日、選手たちが軍事訓練を行う中、国家チームの選手・コーチたちの宿舎である北京・天壇公寓のマルチルームで、2013年度の「国家卓球チームコーチ報告会」が行われた。
劉国梁総監督は3年後のリオデジャネイロ五輪に向け、中国代表となることが濃厚な男女3名ずつの選手について言及。男子チームの張継科、馬龍、許シン、女子チームの李暁霞、丁寧、劉詩ウェンだ。
この6名の顔ぶれに大きな驚きはない。劉国梁総監督はさらに、これに続く五輪代表になる可能性を持った6名の選手として、男子の樊振東、閻安、周雨、女子の武楊、朱雨玲、陳夢を挙げている。経験・実績ともに十分な主力3名と、すでに世界のトップ10に入る力を備えた若手3名がきっちり揃っている。毎度のことながら、そのスムーズな世代交代には思わずうなる。
劉国梁総監督はロンドン五輪優勝の張継科に対し、国家男子チームのリーダーであると認めながらも、五輪後の成績の低迷などから、まだ成長の余地があると指摘。「これからリオ五輪まで、どこまで自分に厳しい要求ができるか。それが彼がリオ五輪で成功できるかどうかのカギを握る」(劉国梁総監督/出典『新浪体育』)。
張継科のライバル、馬龍と許シンに対しても次のように述べている。 「馬龍はすでにワールドカップや全中国運動会で優勝しているが、大満貫(五輪・世界選手権・ワールドカップでの優勝)という輝かしい目標にはまだまだ遠い。ビッグゲームでの一大決戦という時に、まだ必勝の信念が不足している」
「許シンもまだ勝利への信念が足りない時がある。これから急成長している若手と争っていく中で、どれだけプレッシャーに耐えていけるかが重要だ」。
劉国梁総監督、選手たちがどれほどの成功を収めても、握った手綱をゆるめるつもりはないようだ。