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中国リポート

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☆2017−2018 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子最終順位
1   武漢安心百分百     15勝3敗
2   山東魯能        14勝4敗
3   吉林長白山農商銀行   13勝5敗
4   深圳大学        13勝5敗
5   山東斉魯交通      9勝9敗
6   八一京博控股      8勝10敗
7   山西大土河・華東理工  8勝10敗
8   北京首鋼        6勝12敗
9   龍福環能        3勝15敗
10  四川穹窿先鋒      1勝17敗

 2017−2018女子スーパーリーグの最終順位は上記のとおり。昨シーズンの優勝クラブ・武漢安心百分百が、第17節で山東斉魯交通を下した時点で15勝2敗。2位の山東魯能(13勝4敗)に星ふたつの差をつけ、最終節を待たずに優勝を決めた。最終節で山東魯能が、劉詩ウェンが欠場した武漢に3−0で完勝したものの、時すでに遅し。

 優勝の立役者はなんといっても劉詩ウェン。シングルスは第7節で木子に1−3、第15節で陳夢に0−3で敗れたものの、27勝2敗(ダブルス1勝0敗)という圧巻の成績。ライバルの丁寧にも第5節と第14節で2連勝した。ダブルスは右利きの馮亜蘭と張瑞、左利きの銭天一と孫芸禎の4人で頻繁にペアを組み換え、成績も安定しなかったが、劉詩ウェンひとりの力で勝ち切ったシーズンだった。劉詩ウェンは優勝を決めた後、首から背中にかけて故障を抱え、チームドクターから鍼治療を受けながら試合に出場していたことを明かした。
 往年の天才少女も、今年4月で27歳。来るべき19年世界選手権個人戦や20年東京五輪で、未だ果たせぬビッグタイトル獲得を実現しようとするならば、スーパーリーグで疲弊(ひへい)してしまうのは避けたいところだが……。それが許されないチーム事情もある。

 2015年シーズンから女子スーパーリーグに参戦し、3シーズンで準優勝・優勝・優勝と抜群の成績を残している武漢。山西省女子チームを母体とする大同金地砿業から参戦権を買い取ったため、15年に参戦した当時は武楊・李暁丹という山西省チームの選手たちが主力だった。現在のチームはエースの劉詩ウェンは広東省チーム、銭天一は江蘇省チームの所属だが、馮亜蘭・張瑞・孫芸禎(山東省チームからレンタル移籍中)と湖北省チームの選手も多い。馮亜蘭は15年シーズンに北京首鋼でスーパーリーグ初Vの美酒を味わった後、3シーズン連続で優勝メンバーとなっている。

 2位以下は、朱雨玲を擁する山東魯能、王曼昱が単複で23勝を叩き出した吉林、陳夢と孫穎莎がツインエースの深圳大学という顔ぶれ。国家チームのトップ選手が在籍するこの4チームが「4強」で、他の6チームとの戦力差が大きかった。その中で、五輪女王の丁寧を擁しながら、8位に沈んだのは北京首鋼。15年シーズンは馮亜蘭という助っ人を得て久々の優勝を飾ったものの、ここ2シーズンは丁寧が孤軍奮闘。その丁寧も今シーズンは故障や発熱での欠場が多かった。チームの中堅としてプレーしてきた盛丹丹は、国家チームからの引退を発表。スーパーリーグでのプレーも今季限りということになれば、戦力的にはさらに厳しい中で来シーズンを迎える。
  • シングルスで27勝を挙げた劉詩ウェン(写真は15年プレーオフ)