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中国リポート

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 明けて2020年の1月1日から4日まで、中国・深セン(土+川)では3月に行われる世界選手権団体戦の中国代表選考会『地表最強12人』が開催される。開催種目は男女シングルスと、今回初めて行われる混合ダブルスの3種目。男女シングルスの優勝者が世界選手権団体戦の代表第1号となる。男女チームの出場選手・各12名と混合ダブルスの6ペアは下記のとおりだ。

[男子シングルス]
馬龍、許シン、樊振東、林高遠、梁靖崑、趙子豪、薛飛、周啓豪、周愷、徐晨皓、馬特、張煜東
[女子シングルス]
丁寧、劉詩ウェン、陳夢、王曼昱、孫穎莎、朱雨玲、陳幸同、王芸迪、何卓佳、顧玉ティン、劉斐、張瑞
[混合ダブルス]
許シン/劉詩ウェン、馬龍/丁寧、樊振東/顧玉ティン、林高遠/王曼昱、梁靖崑/陳夢、于子洋/孫穎莎

 男子シングルスの出場選手は、ITTFワールドツアー・グランドファイナルに出場した馬龍・許シン・樊振東・林高遠・梁靖崑・趙子豪の6名に、1・2軍チームによる選抜リーグを勝ち抜いた6名を加えた12名。女子は選抜リーグは行わず、チーム内のランキング上位12名が出場する。男子の選抜リーグでは王楚欽が20勝2敗の好成績を残し、総合1位になったのだが、オーストリアオープンでの「ラケット投げ事件」で3カ月の出場停止処分が下ったため、総合6位の張煜東が代替出場。総合2位の薛飛、3位の周啓豪、4位の周愷、5位の徐晨皓、7位の馬特まで『地表最強12人』の出場権を勝ち取った。

 一方で、15年世界選手権2位の方博(総合8位)、13年世界選手権ベスト8の閻安(総合10位)、周雨(総合12位)といったベテラン勢は出場権を獲得できず。世界ジュニアチャンピオンの向鵬は総合9位と健闘したが、こちらも出場権獲得には至らなかった。14年世界ジュニアチャンピオンの于子洋は総合15位に沈むも、ダブルスでの戦績が評価され、孫穎莎との混合ダブルスのみ出場する。混合ダブルスについては選考会というより「エキシビション」だが、許シン/劉詩ウェンや馬龍/丁寧など五輪出場の可能性があるペアにとっては負けられない戦いになる。

 ちなみに3種目の試合方式は「血戦到底(シュエジャンダオディ)」というユニークなものだ。混合ダブルスは1回戦、男女シングルスは1・2回戦を行った後、勝ち残った3ペアあるいは3名が総当たりで試合を行い、2連勝したら優勝(混合ダブルスは5ゲームズマッチ/男女シングルスは7ゲームズマッチ)。1勝1敗で「3すくみ」になった場合は獲得ゲーム数の計算ではなく、1ゲームマッチ(11点制)で再び総当たりの試合を行い、また「3すくみ」になったら5−5からスタートする1ゲームマッチで総当たり、また「3すくみ」になったら8−8からスタートする1ゲームマッチで総当たり、それでも決まらなければ10−10からスタートする1ゲームマッチで総当たり……という具合に、2連勝する選手やペアが現れるまで試合を続ける方式だ。

 世界選手権団体戦の中国代表メンバーは、11月のチームワールドカップに出場した男女各5名が選ばれる可能性が高い。男子の馬龍・許シン・樊振東・林高遠・梁靖崑、女子の丁寧・劉詩ウェン・陳夢・王曼昱・孫穎莎という顔ぶれだ。今回の『地表最強12人』の男女チャンピオンも、恐らくこの5名の中から生まれるだろう。女子はその他にも朱雨玲・陳幸同・王芸迪・何卓佳などの実力者が揃うが、気にかかるのが朱雨玲だ。グランドファイナルで王曼昱にストレートで敗れた一戦はまるで「無気力試合」だった。東京五輪への道はほぼ閉ざされ、2024年パリ五輪の時には29歳という年齢。この当たりでもう一度、健在ぶりをアピールしてほしい。

 馬龍・許シン・樊振東の3名が東京五輪代表にほぼ「当確」の男子に対し、中国女子は丁寧がピークを過ぎつつある。世界女王の劉詩ウェンと世界ランキング1位の陳夢は代表入りが濃厚だが、残るひとりは実績と経験の丁寧か、あるいは日本勢に分の良い孫穎莎か。団体戦でのオーダーの柔軟性も加味して、キャプテン丁寧に引退の花道を用意するのが既定路線だが……。この『地表最強12人』も、選手たちにとっては1試合1試合が首脳陣にアピールする舞台だ。