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中国リポート

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 少しお伝えするのが遅くなってしまいましたが、1月20日、中国卓球協会は世界選手権団体戦(3月22〜29日/韓国・釜山)にエントリーする中国男女チームのメンバー、各5名を発表した。メンバーは下記のとおり。

■中国男子チーム
◎秦志戩監督
馬龍・許シン・樊振東・梁靖崑・王楚欽
■中国女子チーム
◎李隼監督
劉詩ウェン・陳夢・孫穎莎・丁寧・朱雨玲

 中国男子は林高遠をエントリーから外し、オーストリアオープンでの「ラケット投げ事件」で昨年11月13日〜今年2月13日まで3カ月の出場停止処分を受けていた王楚欽をエントリー。団体の5番手、出場機会は恐らく1回という立場だが、このエントリー変更は意外だ。

 中国男子の秦志戩監督は王楚欽の選出に関して、こうコメントしている。「昨年、王楚欽は初めて世界選手権個人戦に出場し、馬龍とともに男子ダブルスで優勝。昨年の後半もシングルスで活躍を見せた。その技術は先進的で、シングルス・ダブルスとも能力が高く、我々としては彼の将来性を重視した」。

 一方、エントリーから外れた林高遠に対しては「昨年の世界選手権以降、林高遠は技術面、またビッグゲームでのメンタル面においてひとつの壁にぶつかっており、我々はずっと彼をサポートしてきた。ITTFの規定では、(開幕直前の)3月21日までメンバーの変更は可能だ。それまでの期間内に、すべての選手たちに世界選手権出場を目標として努力してもらいたい」。

 それにしても、今回の「落選」は林高遠にとってショックが大きいだろう。世界ジュニアでは3大会連続で失意の銀メダル。その後、雌伏の時を経て世界代表の座をつかみ、馬龍・許シンの引退後は主力選手のひとりになると目されてきた林高遠。3月に25歳という年齢を迎え、まさにこれからという時に代表落ちを味わうとは……。

 ともに左腕の林高遠と王楚欽を比較すると、フォアハンドでの攻めの速さと破壊力は、やはり王楚欽が上。そして感じずにはいられないのは、長く中国のライバルとなるであろう、ひとりの男の存在。「どちらがより張本智和に対抗できるプレースタイルか」ということだ。

 一方、中国女子は落選確実と見られた朱雨玲が『地表最強12人』を制し、一発逆転の代表入り。押し出される形で王曼昱が代表から外れ、孫穎莎は初の代表入りを果たした。五輪と世界選手権団体戦では試合方式が異なり、世界選手権団体戦はダブルスが行われないが、東京五輪を見据えた今大会の中国女子のオーダーは要注目だ。中国チームは1月12〜18日まで、北京郊外で恒例の軍事訓練を行い、春節(旧正月)返上でフィジカル強化に主眼を置いた集合訓練に入っている。
  • 林高遠、代表入りは確実と見られていたが……

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