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中国リポート

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 10月1日、山東省威海市の南海新区オリンピックセンターで、2020全中国選手権が開幕した。

 現在、南海新区オリンピックセンターでは中国チームが集合訓練の真っ最中。国際大会の停止で試合経験を積むことができない国家チームの選手に実戦の場を提供するため、さらに11月に同会場で開催される男女ワールドカップのリハーサルとして、「いっそのこと全中国選手権をやってしまおう」という感じだ。9月15日に山東省体育局が開催に合意し、組織委員会を結成して2週間余りで開催にこぎつけるこのスピード感。日本ではちょっと考えられない。

 来年1月の全日本選手権は、新型コロナウイルス感染症の対策のためにダブルス3種目が中止となったが、全中国選手権は男女団体、男女シングルス/ダブルス、混合ダブルスの7種目をすべて開催する。
 男女団体は各24チームが出場。4チームごとの予選リーグを戦った後、決勝トーナメントで優勝を争う。男女とも解放軍チームは出場しておらず、樊振東をはじめとする解放軍の選手たちは、個人種目には個人名義で出場している。

 男子シングルスには馬龍、樊振東、許シン、林高遠、王楚欽など国家チームの主力メンバーが顔を揃え、147名が出場。一方、139名が出場する女子シングルスの出場選手リストには、集合訓練に参加していない丁寧・劉詩ウェン・朱雨玲の名前はなく、陳夢・孫穎莎・王曼昱・陳幸同らが出場する。

 男子ダブルスのペアリングは所属チームの枠を超え、馬龍/許シン、樊振東/王楚欽、林高遠/梁靖崑という組み合わせ。女子ダブルスでは、陳夢は王曼昱とペアを組み、孫穎莎は王芸迪とのペア。孫穎莎のシングルス2点起用に陳夢/王曼昱の単複という、東京五輪団体戦のオーダーが見え隠れする。さらに混合ダブルスでは、孫穎莎は8月の『備戦東京』に続いて許シンとペアを組む。

 オリンピックの卓球競技では常に経験を重視し、ベテランを重用してきた中国。しかし、今大会のエントリーを見ていると、孫穎莎の五輪代表入りの可能性は高いと言わざるを得ない。中国女子代表の3名全員が五輪初出場というのも考えにくいが……。4年に1度のオリンピックが、思わぬ形で1年延期されたことで、選手たちの運命は大きく変わろうとしている。
  • 昨年10月のチームワールドカップでの丁寧/劉詩ウェン。この時は五輪代表も既定路線だったが…

  • 自らの手で五輪代表を手繰り寄せようとしている、小さな豪腕・孫穎莎