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中国リポート

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 10月1〜10日、山東省威海市の南海オリンピックセンターで行われた『2020 宝能杯 全中国選手権』。男女団体、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの7種目が行われた。(主な記録はページ下部を参照)

 まず男女団体は、広東省と河北省が優勝。広東省は決勝の北京戦、1・2番で馬龍・王楚欽に敗れて0ー2と追い詰められたが、3番張超の勝利で流れを引き戻して奇跡的な逆転勝ち。すでに35歳の張超だが、熱い闘志と団体戦で見せる強さは未だ健在。まさに団体戦のムードメーカーだ。男子団体での広東省チームの優勝は2010年大会以来で、決勝の解放軍戦に出場したのは馬琳・張超・林高遠というメンバーだった。

 女子団体では河北省が、白楊・牛剣鋒らを擁した2000年大会以来、実に20年ぶりの優勝。小さな大エース・孫穎莎が確実に2点を取り、右シェークバック表ソフト攻守型の何卓佳がポイントゲッターとなった。何卓佳は決勝2番で、安定したバックドライブを軸に異質型にはめっぽう強い陳夢から金星。何卓佳の徹底した粘りとバック表ソフトの変化、要所でのネットインに陳夢が根負けしたような試合展開だった。かなり目方が増えた印象のある(失礼)何卓佳だが、持ち味の粘り強さは2014年に上海で行われた世界ジュニアで、初めて見た時から変わらない。「日本人好みなプレーヤーだな」と感じたのを覚えている。

 団体に続いて行われたダブルス3種目では、まず混合ダブルスで王楚欽/王曼昱の「王・王」ペアが優勝。決勝では優勝候補筆頭の許シン/孫穎莎を4ー1で下した。男子ダブルスは馬龍/許シン、女子ダブルスは陳夢/王曼昱が実力通りの優勝を飾っている。男子ダブルスでは、前回の男子シングルスチャンピオン、侯英超が14歳年下の馬特とカットペアを組み、3位に入賞している。

 そして男女シングルス。先に決勝が行われた女子シングルスは、決勝で陳夢が孫穎莎にストレート勝ちして初優勝。団体決勝では何卓佳に屈した陳夢だが、女子シングルス決勝でのバックドライブの威力と安定性は抜群だった。バック対バックで確実に優位に立ち、巧みな緩急とコース変更で孫穎莎をねじ伏せた。
 3ゲーム目、孫穎莎が9ー8とリードした場面で、攻撃型同士の対戦では異例の促進ルールに入るひと幕もあったが、孫穎莎が10ー8でゲームポイントを握ったこのゲームを陳夢が逆転すると、4ゲーム目は出足から大きくリード。丁寧・劉詩ウェン・朱雨玲が欠場する中、先輩の意地で孫穎莎の快進撃を止めてみせた。

 大会最終日に行われた男子シングルスは、決勝で馬龍と樊振東が激突。ゲームオールの大激戦の末、樊振東が勝利して4年ぶり3回目の優勝を飾った。両者一歩も引かない、両ハンドの激しい打撃戦の中、樊振東は最終ゲーム7ー4から7ー7と追いつかれたところで、馬龍のフォアを2本続けてバックハンドで抜く。サイドを切る厳しいフォア攻めを見せておいて、9ー7からきっちりバック対バックのラリーを制した。
 「リードされた時も決してあきらめなかった。自分が技術だけでなく、戦術面でも常にクリアな状態で戦うことができてうれしい」(樊振東)。

★「2020 宝能杯 全中国選手権」 主な上位の結果

〈男子団体〉●準々決勝

北京燕京啤酒 3ー1 遼寧省   山東省 3ー0 天津市
広東省 3ー1 黒龍江省     湖北省 3ー0 湖南省
●準決勝
〈北京燕京啤酒 3ー0 山東省〉

○馬龍 7、7、8 于子洋
○王楚欽 4、8、ー9、ー7、8 方博
○劉夜泊 ー8、9、ー5、4、10 劉丁碩
〈広東省 3ー1 湖北省〉
○林高遠 11、7、6 薛飛
○周啓豪 5、8、ー9、7 馬特
 張超 ー7、ー7、ー8 習勝○
○林高遠 5、9、4 馬特
●決勝
〈広東省 3ー2 北京燕京啤酒〉

 周啓豪 7、ー8、ー6、ー3 馬龍○
 林高遠 ー10、13、ー7、ー12 王楚欽○
○張超 8、8、ー8、7 劉夜泊
○林高遠 ー6、6、9、ー12、8 馬龍
○周啓豪 7、10、ー9、9 王楚欽

〈女子団体〉●準々決勝
山東省 3ー1 湖北省    江蘇ZGL 3ー2 天津市
四川省 3ー2 黒龍江省   河北省 3ー1 北京燕京啤酒
●準決勝
〈山東省 3ー1 江蘇ZGL〉

○顧玉ティン ー8、6、ー3、8、5 劉斐
○陳夢 9、4、5 石洵瑶
 王暁彤 ー7、ー7、ー5 銭天一○
○陳夢 8、6、7 劉斐
〈河北省 3ー2 四川省〉
 何卓佳 ー8、ー5、ー9 朱雨玲○
○孫穎莎 11、6、11 楊惠菁
 臧小桐 ー3、ー10、ー5 范思琦○
○孫穎莎 7、ー12、1、8 朱雨玲
○何卓佳 6、7、10 楊惠菁
●決勝
〈河北省 3ー0 山東省〉

○孫穎莎 3、ー10、5、6 顧玉ティン
○何卓佳 6、4、ー10、15 陳夢
○臧小桐 11、4、5 王暁彤

〈男子シングルス〉●3回戦
梁靖崑(河北省) 6、7、ー4、8、5 方博(山東省)
林高遠(広東省) 1、8、14、6 侯英超(陝西省) 
張煜東(江蘇ZGL) 4、ー5、ー7、8、9、11 徐晨皓(個人)
●準々決勝
樊振東(個人) 8、9、7、4 趙子豪(上海地産集団)
梁靖崑 ー12、7、10、8、ー6、9 林高遠
馬龍(北京燕京啤酒) 3、5、10、9 張煜東
王楚欽(北京燕京啤酒) 6、8、4、ー8、6 許シン(上海地産集団)
●準決勝
樊振東 ー5、11、8、12、4 梁靖崑
馬龍 6、ー7、7、10、ー6、6 王楚欽
●決勝 樊振東 5、ー12、ー3、5、ー6、9、7 馬龍

〈女子シングルス〉●3回戦
顧玉ティン(山東省) 10、4、7、9 張瑞(湖北省)
陳幸同(遼寧省) ー10、ー8、6、10、10、8 陳可(個人)
●準々決勝
陳夢(山東省) 10、ー9、9、6、5 銭天一(江蘇ZGL)
王曼昱(黒龍江省) 5、9、0、4 何卓佳(河北省)
顧玉ティン ー7、ー6、ー11、12、6、9、9 王芸迪(遼寧省)
孫穎莎(河北省) 9、3、7、ー10、ー6、9 陳幸同
●準決勝
陳夢 8、6、3、10 王曼昱
孫穎莎 6、2、6、3 顧玉ティン
●決勝 陳夢 2、7、10、9 孫穎莎

〈男子ダブルス〉●準決勝
馬龍/許シン(北京燕京啤酒/上海地産集団) ー8、5、8、6、7 馬特/侯英超(湖北省/陝西省)
林高遠/梁靖崑(広東省/個人) ー8、6、6、ー10、8、10 樊振東/王楚欽(個人/北京燕京啤酒)
●決勝 馬龍/許シン ー8、13、12、3、3 林高遠/梁靖崑

〈女子ダブルス〉●準決勝
陳夢/王曼昱(山東省/黒龍江省) 9、9、3、ー8、9 陳熠/蒯曼(上海地産集団/江蘇ZGL)
孫穎莎/王芸迪(河北省/遼寧省) 4、4、ー9、7、5 張薔/斉菲(江蘇ZGL/天津市)
●決勝 陳夢/王曼昱 ー11、10、5、ー5、ー5、9、6 孫穎莎/王芸迪

〈混合ダブルス〉●準決勝
許シン/孫穎莎(上海地産集団/河北省) 8、11、12、ー9、9 林高遠/孫銘陽(広東省/個人)
王楚欽/王曼昱(北京燕京啤酒/黒龍江省) 8、11、10、ー9、10 劉丁碩/銭天一(山東省/江蘇ZGL)
●決勝 王楚欽/王曼昱 11、9、ー6、1、5 許シン/孫穎莎
  • 樊振東は男子単3回目のV(写真は8月の「備戦東京」・提供『ピンパン世界』)