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中国リポート

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 1月27日、大韓卓球協会は2009年の年間最優秀選手に、韓国女子チームのエースである金キョン(王+景)娥を選出したことを発表した。
 金キョン娥は昨年5月の世界選手権横浜大会(個人戦)ではベスト32とやや振るわなかったものの、プロツアーではデンマークオープン2位、中国オープン・イングランドオープン3位、さらにダブルスでは朴美英とのペアで2大会に優勝するなど、好成績を連発。国内の所属チームである大韓航空女子チームでも、スーパーリーグや総合選手権など主要4大会を完全制覇する活躍を見せた。
 年間最優秀選手は男子選手の選出が多く、金キョン娥は意外にも今回が初受賞。08年度は大韓航空女子チームの後輩、唐イェ序に最優秀選手の座を譲ったが、32歳にして初の勲章を手にした。今シーズンも中国超級リーグに助っ人選手として参戦が予定されており、2012年ロンドン五輪に向けて闘志満々だ。

 同時に大韓卓球協会は、最優秀新人選手としてアジアジュニア選手権を制した金ミン(王+民)鉐と、ワールドジュニアサーキットなどで活躍した金東賢を選出。世界ジュニア選手権で銅メダル2枚を獲得した金ミン鉐は、同年代の徐賢徳、鄭栄植とともに「三銃士」と呼ばれる韓国男子期待の若手。金ミン鉐は呉尚垠がエースのKT&G、徐賢徳は柳承敏・朱世赫の2枚看板がいる三星生命、そして“イケメンプレーヤー”として注目の鄭栄植は金擇洙が監督を務める大宇証券と、スーパーリーグのライバルチームにそれぞれ入団。この3人の他にも李尚洙、丁祥恩、韓知敏と韓国男子の若手は層が厚く、パワーでも中国には引けをとらない。日本男子にとっても警戒すべき相手だ。

 また、金ミン鉐が入団するKT&G(韓国唯一のたばこの製造会社)には、07年世界選手権ザグレブ大会代表の李政三の復帰が伝えられている。09年1月に軍隊を除隊した後、チームの練習への参加を拒否していたが、1年ぶりの復帰となったようだ。李政三は韓国では珍しい左中国式ペンドライブ型、ザグレブ大会でプリモラッツ(クロアチア)を破ってベスト32に進出している。長身から繰り出すパワフルな両ハンドドライブで、再び国際舞台へ復帰するか。

Photo上:年間最優秀選手に選ばれた金キョン娥。日本女子にとっては天敵とも言える存在だ
Photo下:進境著しい金ミン鉐