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欧州リポート

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 世界ランキング11位の朱世赫(韓国)が今シーズン限りでザグレブ(クロアチア)から移籍することがわかった。朱世赫はブツ切りカットと攻撃選手顔負けのフォアドライブを駆使して活躍する世界一のカットマン。世界選手権初出場の2001年に大阪大会こそベスト128にとどまったが、2年後のパリ大会では荘智淵(チャイニーズタイペイ)、馬琳(中国)、クレアンガ(ギリシャ)を連破して一気に決勝進出。決勝では経験の差でシュラガーに敗れたが、大会前の世界ランキングが61位だった23歳の若武者の快進撃に誰もが度肝を抜かれた。その後はプロツアーではコンスタントに安定した成績を残し、世界戦でも中国には及ばないものの他国の大きな壁となっている。

 朱世赫は今季ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)でプレーし、予選では8戦負けなしの抜群の成績。混戦となったグループB突破の原動力となった。決勝トーナメント準々決勝ではカジャグラナダに敗れ、自身もプリモラッツ(クロアチア)に敗れてしまったが、ヨーロッパNo.1クラブ決定戦でその存在感を大いに見せつけた。
 来季はフランスのルバロワでのプレーが有力視されており、ECLにも引き続き参戦する予定。なお、ザグレブは移籍する朱世赫の代わりに、今季でカジャグラナダ(スペイン)を退団する自国の英雄プリモラッツを獲得する方向で動いている。