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欧州リポート

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 ETTU(ヨーロッパ国際連合)は、スポーツ仲裁所がどのような判断を下そうとも、08-09シーズンの女子ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)にクロッパッハ(ドイツ)が参加してもOKとの見解を示した。

 クロッパッハは07-08シーズンのドイツ・ブンデスリーガで優勝し、ECLでも決勝に進出した強豪チーム。その決勝はオランダのヘーレンとの対決になったのだが、クロッパッハのホームで迎えた第1試合で、公式の国際審判員が会場に現れないという事件が起こり、結局ドイツ人の審判員が急遽その試合をジャッジしたものの、敗れたヘーレン側が無効試合ではないかとETTUに訴えを起こした。
 ETTUはヘーレンの訴えを認めて再試合を行うことを決定。しかし、今度はこれに反発したクロッパッハはスポーツ仲裁所に訴えて判断をゆだねたが、スポーツ仲裁所はクロッパッハの訴えを取り下げ、再試合が行われることになった。そして行われた決勝戦第1試合の再試合は今度はヘーレンが勝利。これを不服としてか、クロッパッハはETTUが提示した第2戦の開催日時は全て都合が悪いと拒み続け、結果的にクロッパッハは棄権負け扱いになり、何とも後味の悪い07-08シーズンの幕切れとなってしまった。

 クロッパッハが決勝という大舞台をこのような形で棄権したことで、何らかの制裁が加えられるかと注目を集めていたが、ETTUは来季の参加を正式に認めた。クロッパッハは強豪チームでファンも多いだけに、そのファンの期待に応えられるように試合内容だけでなく試合態度でも素晴らしいものを見せてもらいたい。今季は試練のシーズンとなりそうだ。