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欧州リポート

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 現在、ロシア・サンクトペテルブルクで開催中のヨーロッパ選手権。男女団体戦に続き、男女シングルスとダブルスが行われている。
 シード勢が登場している男女シングルスで、異変があったのが女子シングルス。まず前回大会女王で、団体優勝の立て役者となったリー・ジャオ(オランダ)が、シングルスとリュウ・ジャ(オーストリア)と組む予定だったダブルスを棄権。棄権の理由は「過労」だ。ヨーロッパチャンピオンズリーグにブンデスリーガ、そしてこのヨーロッパ選手権というタイトなスケジュール、ベテランのリー・ジャオには相当キツいに違いない。
 そして本戦のシングルス2回戦では、第3シードの呉佳多(ドイツ)がミハイロワ(ロシア)に3-4で敗れ、リー・ジエ(オランダ)も同じロシアのプロホロワに敗れた。ロシア勢、地元開催でかなり気合いが入っているのか。第2シードのリュウ・ジャはニルセン(ノルウェー)を、第4シードのボロス(クロアチア)は北京パラリンピック金メダリストのパルティカ(ポーランド)を、ともにストレートで退けた。

 男子シングルスには、現在のところ目立った波乱はなし。2回戦でフランスのマテネがスミルノフを破っている!と思ったら、こちらはエストニアのアレクサンダー・スミルノフ。ロシアの本家(?)のほうはアレクセイ・スミルノフなので、何とも紛らわしい。その他にもルーマニアにルチアンとアンドレイのふたりのフィリモンがいたり、スウェーデンから若手のヨン・パーソンが出ていたり、ダブルスでトキッチ(スロベニア)とトシッチ(クロアチア)がペアを組んでいたりと、なかなか紛らわしい。
 もっとも、さらに紛らわしいのが女子の帰化選手たち。リュウ・ジャ、リー・チェン、リー・ビン、リー・ジャオ、リー・ジエ、シュー・ジエ…とカタカナで書くともう何がなんだかわからない。「名前はフルネーム、協会名をしっかり確認」が原則です。

Photo:35歳のリー・ジャオ。バテました…