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欧州リポート

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 ヨーロッパNO.1のクラブチームを決める、2007/2008ヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)が開幕した。男子は16チーム、女子は8チームが参加し、4チームのグループに分けリーグ戦を行い、各リーグの上位2チームが決勝トーナメントに進出できる。
 9月7日の男子開幕戦には日本選手から水谷隼(デュッセルドルフ/ドイツ)が出場した。

 男子グループBのデュッセルドルフはハンガリーのブダペストと対戦。ブタペストはヤカブ・ズウィックル・パジーと若手主体のチーム。これに対してデュッセルドルフはコルベルを3番手に下げる余裕とも取れるオーダー。1番で水谷がヤカブに快勝、2番オフチャロフも3-1で勝利し、早々と王手をかけたデュッセルドルフ。3番で出場するのはコルベルで、デュッセルドルフの勝利は確実かと思われた。しかし、勝ったのはブダペストのパジー。チームとして後がない絶体絶命の状況で格上のコルベルに競り勝った。この敗戦はデュッセルドルフにとっては大きな誤算であったことは間違いないが、2-1とリードしていて、オフチャロフと水谷が控えている状況からチームの勝利は間違いないものと思われた。だが、波乱はこれだけではなかった。世界ランク110位のヤカブ対世界ランク22位のオフチャロフの対戦は4-1ヤカブの勝利に終わる。
 ラストは水谷対ズウィックル。ズウィックルは1999年ヨーロッパユース選手権で単・複・混合複・団体と全ての種目で優勝という実績はあるが、シニアでは目立った結果を残せておらず、現在の世界ランクは146位の選手だ。第1ゲームはこのズウィックルが先取する。続く第2・3ゲームは水谷が奪って王手。しかし、パジー・ヤカブの金星を無駄には出来ないズウィックルが踏ん張り、第4ゲームを8点で奪う。2-2で迎えた5番の試合はゲームオールという白熱した試合となる。優勝を狙うデュッセルドルフは大事な初戦で足元をすくわれるわけにはいかない。ブダペストは大金星を挙げる千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかない。最終ゲームのスコアは11-7。勝ったのは勢いに勝るズウィックルであった。
 大事な初戦を落としてしまった水谷のデュッセルドルフ。この敗戦を問題にせず決勝トーナメントへ進めるのか、それとも…。

9/7 ブダペスト 3-2 デュッセルドルフ
 ヤカブ -5、-12、-3 水谷○
 ズウィックル -12、6、-9、-7 オフチャロフ○
○パジー -11、10、9、8 コルベル
○ヤカブ 8、9、-8、5 オフチャロフ
○ズウィックル 8、-10、-8、8、7 水谷