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欧州リポート

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 先週末、ヨーロッパ各国で国内選手権が行われた。その中からピックアップしていくつか紹介しよう。

 まずはドイツ。男子優勝はやはりボル。決勝でダブルスパートナーのズースを下し、9回目の優勝を自身の誕生日に決めた。女子優勝はシャール。過去に4回決勝に進出していたが、4回とも敗れており、悲願の優勝となった。

 メイスが欠場した、デンマーク男子シングルスを制したのは、04年アテネ五輪でメイスと組んで銅メダルを獲得したツグウェル。ダブルスでもベンツェンとのペアで優勝した。

 イングランドでは男子のドリンコールが圧倒的な力を見せ、一般・U-21・ダブルス・混合ダブルスの4冠王となった。昨年の世界ジュニア準優勝のドリンコールは、2012年に自国で開催されるロンドン五輪でのメダル獲得を目標にすえているが、すでに国内では敵なし。より良い練習環境を求めて、ドイツ・ブンデスリーガへの挑戦や中国合宿などを行い、ここ数年で急激に力をつけてきている。

 ポーランドでは男子で新チャンピオンが誕生。国際的にはまだまだ無名のダニエル・アーチャーだ。昨年まで7年連続で決勝に進出していた大本命のブラシュチックを下したダニエルは、決勝では帰化選手のワン・ツォンイーを0-2からの逆転勝利を収め、国内初タイトルをゲット。女子はリー・チェンが1ゲームも落とさずに優勝した。また、女子ダブルスではシュー・ジエ/パルティカ組が初優勝を飾った。

 ベルギーでは、男子のJ.セイブが優勝。1985年から積み重ねたシングルス優勝回数は実に21回にも達する。この他に、ダブルスで6回、混合ダブルスで7回、団体(シャルロワ)で18回の優勝を誇る。

 セルビアは、男子シングルスでイェフトビッチが優勝。シングルス準優勝のペテとのダブルスでも優勝し、2冠に輝いた。カラカセビッチは不出場だった。

 ロシアは、男子のスミルノフが貫禄の優勝。クズミンと組んだダブルスでも優勝し、2冠を達成した。女子はコチヒナが初優勝。

 以上、主だったトピックスを列挙したが、デンマークのメイス、セルビアのカラカセビッチの欠場が気になった方もいるだろう。上記の他に、クロアチアでは男子のプリモラッツ・譚瑞午、女子のボロスが欠場するなど、ヨーロッパでは国内選手権にトップ選手が出場しないことが多いのだ。