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ヨーロッパチャンピオンズリーグ 男子グループD
9/23 [ニーダー・オーストリア 1-3 エヌボン]
9/23 [フリッケンハオゼン 3-0 ピエーヴェ・エマヌエーレ]


 9月23日にはECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)男子グループD第2戦も行われた。グループDでは昨季準優勝のニーダー・オーストリア(オーストリア)が一歩抜けた存在。侯英超(中国)が抜けたものの、柳承敏(韓国)、韓陽(東京アート/日本)を補強。今年も上位進出するだろうと目されている。そのニーダー・オーストリアの第2戦の相手はエヌボン(フランス)。世界ランク16位のクレアンガ(ギリシャ)がいるチームだが、2番手はゴラク(世界ランク99位/ポーランド)、3番手は中国籍のバイ・フォンティエンとECLで戦うにはやや苦しいメンバー。勝つためにはクレアンガの2点獲りが絶対条件となる。

 そして、この日はそれが見事に当たった。1番はニーダー・オーストリアのシュラガーがゴラク相手に貫禄勝ち。続く2番はクレアンガの豪打が陳衛星(オーストリア)のカットをぶち抜き、ストレートでの快勝。1-1となった3番はバイ・フォンティエンと韓陽の対決。この対決で韓陽はまさかの完敗。幸先よく第1ゲームを奪ったが、第2ゲーム以降は6点、6点、5点と一方的な試合となった。クレアンガを残して2-1となり、エヌボンの理想的な勝ちパターンになったが、相手は優勝候補のニーダー・オーストリア。シュラガーと陳衛星が控えており、エヌボンにはクレアンガ以外にはこの強力なオーストリアコンビに対抗できそうな選手はいない。4番クレアンガ対シュラガーで、クレアンガが勝てばそのままエヌボンの勝利だが、シュラガーが勝てばニーダー・オーストリアの勝利がほぼ決まる。
 この大事な場面でクレアンガが吼えた。第1ゲームを4点で奪うと、第2ゲームを9点で振り切り、第3ゲームも11点と競り合いながらもものにして、03年世界チャンピオンを相手にストレート勝ち。エヌボンの勝利を決めた。この勝利によって、エヌボンはグループ2位に浮上。次戦は9月28日に現在最下位のピエーヴェ・エマヌエーレと対戦。敗戦したニーダー・オーストリアは3位へと転落。次戦は同じく9月28日に現在首位のフリッケンハオゼンと対戦する。

写真:見事に優勝候補からの2点獲りをしたクレアンガ(世界選手権ザグレブ大会時)。日本でも人気が高いクレアンガは現在フランスでプレーしている



9/23 ニーダー・オーストリア 1-3 エヌボン
○シュラガー -8、4、5、8 ゴラク
 陳衛星 -6、-9、-5 クレアンガ○
 韓陽 9、-6、-6、-5 バイ・フォンティエン○
 シュラガー -4、-9、-11 クレアンガ○