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欧州リポート

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 日本人選手の出場はないが、ここで女子1部の途中経過をご報告しよう。梅村礼(現・サンドナテーゼ)の活躍などで昨シーズン優勝を果たしたラングバイトだが、梅村をはじめチームの主力選手がバラバラになり今年は2部南部に参戦。王者がいなくなったことで1部はここまで三つ巴の様相。昨シーズン2~4位だったベルリン、ビューゼンバッハ、クロッパッハが負けなしの4連勝で首位の座を争っている。

 クロッパッハは今年の中国・超級リーグで23勝8敗と勝ち越し、チームの3位に大きく貢献した劉詩ブンと、李楠の中国籍選手2名と、昨季優勝のラングバイトからトート(ハンガリー)を獲得。劉詩ブンと李楠はまだ試合には出場していないが、トートは4勝1敗とチームに貢献している。
 ビューゼンバッハは高軍(アメリカ)、孫晋(中国)、パオビッチ(クロアチア)を補強。高軍、孫晋の出場はなく、パオビッチも3番手での出場にとどまっている。しかし、シャン・シャオナーが7戦全勝の活躍でチームを引っ張っている。ただ、1番手で起用されることの多いボージック(ドイツ)が3勝4敗と負け越しているのが気になる。
 大きな補強のないベルリンだが、桑亜嬋(中国香港)が6勝1敗、Ve.パブロビッチが5勝とエース二人が確実に勝ち星を積み重ねていることが勝利の要因。しかし、クロッパッハやビューゼンバッハに比べるとやや層が薄いか。

 一方で昨季6位だったトロイスドルフが大苦戦。5試合をこなしているが通算で2点しか奪えていない。それもそのはず、世界ランキングを持っている選手が一人もいないのだ。正直なところ、よく1部にいるなという印象を受ける。

写真上:クロッパッハのトート(05年世界選手権上海大会時)
写真中:ビューゼンバッハのボージック(06年世界選手権ブレーメン大会時)
写真下:ベルリンの桑亜嬋(05年世界選手権上海大会時)

現在の順位(11月4日終了時)
1位:クロッパッハ(4勝)
2位:ビューゼンバッハ(4勝)
3位:ベルリン(4勝)
4位:トステド(1勝3分)
5位:ホルスターハオゼン(2勝4敗)
6位:ボーリンゲン(1勝2敗1分)
7位:ザールルイ・フラウラウテルン(1勝3敗1分)
8位:バード・ドリブルグ(0勝3敗1分)
9位:ブレーメン(1勝6敗)
10位:トロイスドルフ(5敗)