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欧州リポート

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 ECL準決勝が開催される中、ETTUカップも準決勝が行われた。ETTUカップとはECLと同様、ヨーロッパ各国のクラブによって優勝を争うカップ戦であり、まず、各国の国内リーグの上位チームで、ECLの出場権を獲得できなかったチームによって決勝トーナメント4回戦まで行われる。そして、勝ち残った4チームが、ECLの予選リーグA~Dで3位となり、決勝トーナメント進出を逃した4チームと準々決勝を戦うこととなっている。残念ながらECLでは日本人選手所属チームはすべて敗退してしまったが、こちらには吉田海偉と松平賢二の2人が出場し、ともに準々決勝を突破し、準決勝に挑んだ。

【2014-2015 ETTUカップ準決勝第1戦】
<エースローブ(スウェーデン) 3-1 アンジェ(フランス)>
○徐輝 7、9、10 ヨン・パーソン
 スベンソン -10、-7、-8 ルンクイスト○
○オーベルホー -9、6、9、-4、-7 松平
○徐輝 -8、-6、10、8、4 ルンクイスト

<グルジョンツ(ポーランド) 3-1 ロマーニュ(フランス)>
 スッチ -8、-7、-9 陳天元○
○吉田 12、8、7 サリフ
○ワン・ヤン 12、4、6 オリベイラ
○吉田 8、6、-10、10 陳天元

 松平はオーベルホーにリードを奪いながらも悔しい逆転負けで、チームも敗戦。2戦目での逆転にかける。一方、吉田は2得点の活躍で勝利に貢献。日本選手のなかではベテランの域に入っているが、プレーはまだまだ健在だ。ポーランドリーグでは8戦全勝と活躍中で、先日吉田本人が話してくれた情報によると、彼のペンドラスタイルはポーランドでも人気で、特にバックハンドを振り抜いて得点した際には観客がドッと沸くという。地元の子どもたちも、練習の休憩時間にペンホルダーの握りでバックハンドを真似るなど、異国からやってきた「助っ人」のプレーに興味津々のようだ。2月末に行われたジャパントップ12でも、ペンドラらしい魅せるプレー全開で会場を沸かせていたが、その人気はポーランドでも変わらない。
 ETTUカップ第2戦は4月3日に開催される。こちらも2戦合計の得点で決勝進出チームが決定する。(浅野)
  • まだまだ強い、吉田海偉(写真は15年ジャパントップ12)