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欧州リポート

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 ドイツ国内のクラブチームNO.1を決めるドイツカップの準決勝、決勝が12月8日に行われた。準決勝第1試合は岸川聖也所属のブレーメン対高木和卓所属のユーリッヒ。この日本人選手所属チーム対決は、ラストまでもつれる大接戦となったが、岸川が2点を奪う大活躍でブレーメンが競り勝った。岸川は日本人対決となった2番で高木和をゲームオールで下すと、ラストでもアポローニャ(ポルトガル)を下し、勝利を決めた。敗れたユーリッヒの高木和だが、4番ではケーン(オランダ)をゲームオールで下す活躍を見せた。
 準決勝第2試合は優勝候補デュッセルドルフがゲナンに貫禄勝ち。世界選手権、北京五輪に向けた調整のために今季は試合数をセーブしているボルも出場し、3-1で退けた。

 そして、迎えた決勝。ブレーメンは、準決勝で大活躍した岸川を一番手として起用。日本の若武者に優勝への望みを託した。その岸川はトップでズース(ドイツ)を破り、見事に期待に応えてみせた。大事な1番対決を制し、勢いに乗りたいブレーメンだが、相手はデュッセルドルフ。続く2番3番で、欧州の顔とも言えるボルとコルベル(チェコ)が登場し、颯爽と勝ち星を挙げていく。岸川の活躍がなかったかのように2-1と一気に王手をかけたデュッセルドルフ。そして4番ではボル対岸川の試合となった。ヨーロッパ選手に対する強さが出てきた岸川だが、やはりボルは別格か。1ゲームを奪うのが精一杯でボルに屈し、デュッセルドルフの優勝が決まった。

 デュッセルドルフの優勝という結果に終わったドイツカップ。これは順当とも言えるかもしれないが、ブンデスリーガでは下位に甘んじているブレーメンとユーリッヒの快進撃は、岸川と高木和の日本人選手の活躍があってのもの。決勝の舞台を踏んだ岸川はもちろん、高木和にとっても大きな財産になったに違いない。

●決勝 ※左側のチームがホーム
12/08 [ブレーメン 1-3 デュッセルドルフ]
岸川 4、-9、4、4 ズース
ケーン 7、-6、-2、-6 ボル
ヒールシャー 8、-8、-10、-9 コルベル
岸川 -6、-9、4、-6 ボル

写真:岸川(上/07世界選手権ザグレブ大会時)と高木和(下/06世界選手権ブレーメン大会時)