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欧州リポート

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 新型コロナウイルス感染症の影響で各種大会の延期や中止の発表が相次ぐが、欧州各国の国内リーグは予定どおり開催中。とはいえ、決して平常運転というワケではなく、消毒や握手の自粛など、様々な対策を講じて佳境を迎えた2019/2020シーズンを戦っている。そんな欧州各国リーグの現状を数回に分けて紹介していく。

 今回紹介するのはフランスリーグ。1部は「プロA」と呼ばれ、10チームでタイトルを争う。かつて松下浩二や吉田海偉(東京アート)がプレーし、ここ数年でも丹羽孝希(スヴェンソン)や松平賢二(協和キリン)、田添健汰(木下グループ)もこのリーグに参戦。リーグ全体のレベルで言えばドイツ・ブンデスリーガには及ばないが、参戦選手の名前を見ても、地元フランス勢にヨーロッパの中堅どころ、中国系の選手も多く、ポーランド・スーパーリーグと並んで欧州ナンバー2と言えるレベルだろう。
 2013/2014、2015/2016シーズンにはフレイタス(フランス)、K.カールソン(スウェーデン)らを擁してポントワーズがヨーロッパチャンピオンズリーグを制覇。昨シーズンもアンジェがベスト4まで勝ち上がっている。

 そんなフランス・プロA、今シーズンは「伏兵」クラブの躍進が目立っている。現在、勝ち点32で首位に立っているのがルーアン。2016/2017シーズンに2部にあたる「プロB」を制してプロAに昇格。プロA1年目の2017/2018シーズンは5位、2018/2019シーズンは6位に終わっていたが、今季は第11節で敗れるまで開幕から10連勝。ベテランのガルドス(オーストリア)がエースとしてどっしり構え、A.ロビノ、アックズとフランスの若手2人が活躍。ペン表のカンテロ(スペイン)も6勝1敗と渋い輝きを放っている。
 2位はプロAに昇格して今季が6シーズン目のジュラ・モレ。2017/2018シーズンには3位になったが、プロAでの優勝はない。過去に中国代表でワールドツアーに出場した経験を持つ翟超を柱に、オラー(フィンランド)、スカチコフ(ロシア)が揃う。現在ルーアンとは勝ち点2の僅差で逆転優勝を狙う。3位のセント・デニスも勝ち点28でルーアンとは勝ち点4差で優勝のチャンスあり。セント・デニスは長くフランスリーグでプレーするイェレル(スウェーデン)が今シーズンから加入し、地元フランスのカシンとボウロッサも奮闘を見せている。

 一方、上位常連の強豪は今シーズン苦戦が続く。昨シーズンECLベスト4のアンジェもルンクイスト(スウェーデン)、ジェラルド(ポルトガル)の勝利数が思いのほか伸びず、Jon.パーソン(スウェーデン)が孤軍奮闘中で、セント・デニスと同率の3位。かつてのECL王者・ポントワーズは勝ち点25の5位。ルベッソン、フロールのフランス代表2人に、2013年世界選手権シングルスベスト16のマテネ(フランス)、元ヨーロッパ選手権2位のバウム(フランス)が揃うが、なかなか波に乗れない。
 4度のプロA優勝経験のあるエンヌボンも6位と低迷。ニュイティンク(ベルギー)、ウォーカー(イングランド)、Q.ロビノ(フランス)という代表クラスが並ぶも、5勝7敗と苦しんでいる。

 3月10日現在、全18節のうち各チーム13〜11節までを消化したプロA。シーズンは6月まで続くが、お隣イタリアでも新型コロナウイルスが猛威をふるっており、無事にシーズンを完走できるかは不透明。快進撃を見せる伏兵チームにとっては気が気でない状況だろう。
  • まだまだ強い41歳のガルドスがルーアンを引っ張る(写真は2019年チームワールドカップ)