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欧州リポート

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 新型コロナウイルス感染症の影響により、プレーオフの開催が延期されているドイツ・ブンデスリーガ。そんな中、ドイツカップを制したグリュンヴェッターズバッハが4月26日に無観客でのチャリティーマッチ「3 for the ASV」を開催した。

 チャリティーマッチに出場したのは、グリュンヴェッターズバッハのチウ・ダンと王熹(ともにドイツ)、来シーズンより加入するコズル(スロベニア)の3選手に加え、チウ・ダンの兄、チウ・リャン(ドイツ)がゲストとして参加。ライブ配信での無観客開催だが、この試合の「仮想チケット」を販売。チケットの収益は新型コロナの影響で収入、スポンサー収益の減っているグリュンヴェッターズバッハに寄付される。また、この試合に出場した4選手のサインが入った、ブンデスリーガのホームゲームで使用された卓球台もオークションにかけられている。

 グリュンヴェッターズバッハの本拠地・カールスルーエでは4月12日以降、少人数での練習が可能に。これを受けて、ブンデスリーガと映像配信などのテクニカルスタッフの協力のもと、衛生規則に準拠したプレー環境での無観客試合の配信を決定。フロアには出場する選手と審判のみ、試合後の握手はせず、その代わりに台上をアルコールで消毒するなど、様々な対策を講じて試合が行われた。無観客とはいえ、選手入場、さらにはMCもあり、会場内を暗転してミラーボールで演出、さらにはトロフィーも用意されるなど、本番さながらの力の入れようだった。
 試合は王熹とコズル、リャン&ダン兄弟チームに分かれての団体戦。王熹が2得点の活躍を見せて王熹&コズルのチームが勝利を収めた。

 また、グリュンヴェッターズバッハの他にも、ブンデスリーガの映像配信を行っているSportdeutschland.TVとの協力でボルシア・デュッセルドルフ、グレンツァオ、フルダ・マーバーツェル、ザールブリュッケン、ミュールハウゼンもチームのための寄付を呼びかけている。今後もこのような形での試合配信が行われるかもしれない。

★3 for the ASVの映像はこちら
http://ttbl.de/ttbl-tv
  • チャリティーマッチで2得点の王熹(写真は2016年ジャパンオープン)