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欧州リポート

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 ヨーロッパ各国では、新型コロナウイルス感染症による活動自粛期間を経て、徐々に練習を再開する国が増えてきている。とはいえ、あくまで規則を遵守したうえでの活動。東京五輪予選に出場する選手のみがスポーツ省から練習を許可されているベルギーでは、練習場に到着したらすぐに検温、練習は1日1回、同時に練習できるのは2人のみ、というような措置がとられている。

 クロアチアでは昨日5月13日から屋内のジムやフィットネス施設、スポーツセンターの営業が許可されたが、その練習再開を前にクロアチア男子代表チームはあるトレーニングを実施。その内容は「銃撃戦」だった。

 銃撃戦と言っても、行われたのは「ペイントボール」と呼ばれる、野菜の色素を原料とした無毒性塗料の入った弾丸(マーカー)を使用するアメリカ発祥のスポーツ。チームに分かれて相手チーム全員をマーカーで撃って倒すことを目的としている。
 このトレーニングを提案したのは23歳のゼリコ。その理由は新型コロナウイルスの影響で代表チームが集まれる機会が少なく、コミュニケーションを取るため。ザグレブ郊外にある専用施設を舞台に選手のほか、コーチやトレーナーも参加して熱戦が展開された。
 世界ランキング47位のガチーナは「転んだり、しゃがんだり、横になったり、這いつくばったり、走ったり、アドレナリンが溢れていた。“戦争”による傷は少しあるけど、とても楽しかった」とコメント。同僚のコジッチの背後から銃を突きつける場面もあったという。

 今年1月に開催された東京五輪団体戦世界予選ではピッチフォード擁するイギリスを下して出場権を獲得したクロアチア。練習の再開を前に、チーム一丸で銃撃戦をエンジョイしていた。


※写真提供:ITTF
  • ペイントボールの提案者・ゼリコ