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欧州リポート

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 ドイツ卓球協会は東京五輪後、ドイツ女子代表監督に2003年世界選手権女子シングルス3位のボロス(クロアチア)が就任すると発表。ドイツ女子をリオ五輪団体銀メダルに導いたショップ(ドイツ)から監督の座を引き継ぐこととなる。

 現監督のショップは中国出身(中国名:施婕)。1993年にドイツに帰化し、長身からのカットを武器に1997年世界選手権団体で3位、2度のヨーロッパトップ12優勝(現在のヨーロッパトップ16)、アトランタからアテネまで五輪3大会連続出場と活躍した。
 2012年にドイツ女子監督に就任し、前述のリオ五輪団体銀メダルはじめ、3度のヨーロッパ選手権制覇(3連覇)、ヨーロッパ競技大会2連覇など、欧州随一の強豪を率いてタイトルを獲得してきた。東京五輪が終了し、監督を退いた後はドイツU15代表のコーチとして若手の育成を担当する予定だという。

 新監督となるボロスは投げ上げサービスからの力強い両ハンドドライブで2003年世界選手権で欧州女子として10年ぶりとなるシングルスメダルを獲得。ヨーロッパ勢の世界選手権女子シングルスメダリストはボロス以降17年間生まれていない。世界ランキングは最高2位、ヨーロッパ選手権で12枚のメダル獲得、2度ヨーロッパトップ12を制するなど輝かしい実績が認められ、2015年にはヨーロッパ卓球連合の殿堂入りを果たした欧州女子のレジェンドだ。
 現役を引退した後はオーストリアのヴェルナー・シュラガーアカデミーでコーチを務め、2017年からはドイツ卓球協会に勤務。協会のボーディングスクール(寄宿学校)のヘッドコーチとしてU23ドイツ代表の指導にあたっていた。その傍らで、クロアチアの大学に通いスポーツコーチングの修士号を取得している。

 今回の人事についてドイツ卓球協会のスポーツディレクター、プラオゼ(元ドイツ男子監督)は「かつて世界のトップで成功した、経験と知識を持つ2人の女性指導者がいることを幸せに思う。今後も彼女たちとともに成功することが目標だ」とコメントしている。
 日本に限らず、卓球界において女性指導者はまだまだ少数。そんな中、2代続けて女性が代表監督に就任するというのは珍しいケースだろう。アジアが席巻する卓球界で、欧州の強豪として存在感を放つドイツは、コーチングスタッフの登用に関しても先進的な取り組みを見せている。
  • 新監督として発表されたボロス(写真は2003年世界選手権)

  • 2012年からドイツ女子監督を務めるショップ(左から2人目)。リオ五輪では銀メダル獲得