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欧州リポート

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 欧州各国で国内リーグの新シーズンがスタートする中、ヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)も10月7日より開幕。昨シーズンは新型コロナウイルスの影響により、男女ともに準決勝開催を前にシーズン打ち切りとなったが、ヨーロッパNo.1クラブを決める戦いが再び始まる。そこで間もなく始まる新シーズンを前に、出場チームのラインナップを紹介。まずは男子編から。

 昨シーズンまでは4つのグループに分かれてのリーグ戦の後、決勝トーナメントを行う形だったが、今シーズンはグループリーグの前に8チームによるファーストラウンドが設けられ、ここで勝利した4チームがグループリーグへ進出。ベスト8シード権を持った8チームはグループリーグからの登場となる。グループリーグからの参加となる8チームと主な所属選手、リーグの振り分けは下記のとおり。


※★=新加入選手
【グループA】
◆オレンブルク(ロシア):オフチャロフ(ドイツ)、サムソノフ(ベラルーシ)、フレイタス(ポルトガル)、★林昀儒(チャイニーズタイペイ)
◆ボゴリア(ポーランド):バドフスキー(ポーランド)、ギオニス(ギリシャ)、吉田海偉、吉田雅己(ともに日本)、シルチェク(チェコ)

【グループB】
◆UMMC(ロシア):グルーツ(デンマーク)、★ピッチフォード(イングランド)、★プツァル(クロアチア)
◆スポルティング(ポルトガル):カルバリョ(ポルトガル)、アビオドゥン(ナイジェリア)

【グループC】
◆ザールブリュッケン(ドイツ):フランチスカ(ドイツ)、尚坤(中国)、ヨルジッチ(スロベニア)、ポランスキー(チェコ)
◆ロスキレ(デンマーク):メイス、ベンツェン、ツグウェル(以上デンマーク)、★ルンクイスト(スウェーデン)

【グループD】
◆ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ):ボル、ワルサー(ともにドイツ)、K.カールソン、シェルベリ(ともにスウェーデン)、アチャンタ(インド)
◆エンヌボン(フランス):★O.アサール(エジプト)、ニュイティンク(ベルギー)、★リンド(デンマーク)、ウォーカー(イングランド)


 昨シーズンのベスト4であり、今シーズンも優勝候補のオレンブルク、UMMC、ザールブリュッケン、ボルシア・デュッセルドルフの4チームが各グループに分かれた。潤沢な資金を持つロシアの2チーム、オレンブルクとUMMCは今季も大物が加入。オレンブルクは林昀儒、UMMCはピッチフォードとプツァルを獲得し、優勝を狙う。
 ドイツ勢のザールブリュッケンとボルシア・デュッセルドルフは新加入選手はなし。昨シーズン、初のブンデスリーガ優勝を飾ったザールブリュッケンはフランチスカと尚坤のツインエースに、3番手のヨルジッチも着実に強くなっており、ECL初制覇にも期待がかかる。ボルシア・デュッセルドルフはボルとK.カールソンの故障もあり、少々不安が残る。
 ボゴリア、エンヌボンの2チームはある程度戦力が揃っているが、ロスキレとスポルティングは厳しい戦いになりそうだ。2017-2018シーズンベスト4のスポルティングは大黒柱だったアルナ(ナイジェリア)が移籍し戦力ダウン。ロスキレは52歳のベンツェン、44歳のツグウェル、39歳のメイス、新加入のルンクイストも41歳とかなりのベテランチームとなっている。ちなみにエンヌボンに加入したO.アサールは、昨シーズンまでの古巣であるボルシア・デュッセルドルフとグループリーグで対戦する。


 10月7日からスタートするファーストラウンドを戦うのは以下の8チーム。対戦カードはミュールハウゼンvs.ホボーケン、テヴェルゾvs.レカ・エニア、オストラヴァvs.ジャルドヴォ、ウォルターヴェルスvs.ポントワーズとなっている。


【ファーストラウンド出場チーム】
◆ミュールハウゼン(ドイツ):Da.ハベソーン(オーストリア)、メンゲル(ドイツ)、イオネスク(ルーマニア)、ヤンカリク(チェコ)
◆ホボーケン(ベルギー):ゴマース(オランダ)、プショー(フランス)
◆テヴェルゾ(オランダ):ケーン(オランダ)、ヴォステス(ベルギー)、ナウミ(フィンランド)
◆レカ・エニア(スペイン):サレー(エジプト)、メルズリキン(ロシア)
◆オストラヴァ(チェコ):コルベル、クレプリク(ともにチェコ)、オリバレス(チリ)
◆ジャルドヴォ(ポーランド):ディヤス(ポーランド)、ガチーナ、ウェイ・シハオ(ともにクロアチア)
◆ウォルターヴェルス(オーストリア):コジッチ(クロアチア)、シューディ(ハンガリー)、レベンコ(オーストリア)、田添響、三部航平(ともに日本)
◆ポントワーズ(フランス):フロール、Q.ロビノ、マテネ(以上フランス)、バウム(ドイツ)、ツァイ・ユージア(デンマーク)


 ミュールハウゼン、ジャルドヴォ、ポントワーズはラインナップも強力。ウォルターヴェルスとポントワーズの対戦はファーストラウンド最大の注目。ジャルドヴォはディヤス、ガチーナが新たに加わり、中国からの帰化選手であるウェイ・シハオも実力は高く、グループリーグでも十分に戦える力がある。ケーンやコルベルといった懐かしい面々もまだまだ現役でプレーしており、彼らにも注目してECL情報をお届けしていきたい。
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