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欧州リポート

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 12月3日より、オーストリア・リンツで開催されている2020-2021女子ヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)はグループリーグが終了。日本からは森さくら(日本生命)がチェコ・ホドーニンのメンバーとして出場した。
 例年、ECLはグループリーグ、プレーオフともにホーム&アウェイで6カ月から8カ月ほどをかけてチャンピオンを決定するが、今回は新型コロナウイルスの影響で男女ともに1都市に集い、短期間の集中開催で王者を決定することとなった。女子はオーストリアで12月8日まで、男子はドイツ・デュッセルドルフを舞台に12月11〜18日に試合が行われる。

【2020-2021女子ヨーロッパチャンピオンズリーグ】
●グループA
最終順位:①ベルリン・イーストサイド(ドイツ/3勝0敗)②カルタヘナ(スペイン/2勝1敗)③リール・メトロポール(フランス/1勝2敗)④ジュンカル(ポルトガル/0勝3敗)
★1・2位の対戦
〈ベルリン・イーストサイド 3-1 カルタヘナ〉
○シャン・シャオナ 3、3、3 シャオ・マリア
 エーラント -9、5、-4、-6 リー・フェン○
○ミッテルハム 5、5、8 エルデリー
○シャン・シャオナ 10、7、8 リー・フェン

●グループB
最終順位:①リンツ・フロシュベルク(オーストリア/3勝0敗)②メス(フランス/2勝1敗)③ブダオルシ(ハンガリー/1勝2敗)④ギルバウ・ヴィッグ(スペイン/0勝3敗)
★1・2位の対戦
〈リンツ・フロシュベルク 3-2 メス〉
○ポルカノバ -7、6、8、-6、6-5 モンテイロ-ドデアン
 ペソツカ 8、-7、-9、-9 ディアコヌ○
○リュウ・ジャ 5、4、-9、2 ハートブリッヒ
 ポルカノバ -8、2、-9、-9 ディアコヌ○
○ペソツカ -9、7、-6、6、6-1 モンテイロ-ドデアン
※最終ゲームはジュース無しの6ポイント先取

●グループC
最終順位:①セントクエンティン(フランス/2勝0敗)②ホドーニン(チェコ/1勝1敗)③カリンシアウィンド・フィラッハ(オーストリア/0勝2敗)
★1・2位の対戦
〈セントクエンティン 3-2 ホドーニン〉
○ミハイロワ 7、11、-7、8 パルティカ
 デヌッテ -7、-9、11、-8 森さくら○
○ドラゴマン 5、5、8 ブラティコ
 ミハイロワ -5、-9、-8 森さくら○
○デヌッテ 7、9、7 パルティカ

 各グループの1位は準決勝進出が決定。グループ2位となった3チームでプレーオフを行い、1位のチームが準決勝へのワイルドカードを手にする。森はグループリーグ3マッチに出場し全勝。今日行われるプレーオフで準決勝進出を目指す。

 集中開催にあたり、出場を見送ったチームも出たため、全11チームでの争いとなっている女子ECL。ハン・イン(ドイツ)、サマラ(ルーマニア)らを擁し、2018-2019シーズンで王者に輝き、今季も優勝候補だったタルノブジェク(ポーランド)も欠場となった。
 その中で優勝戦線をリードするのが過去4度の優勝を誇るベルリン・イーストサイドと、地元開催で2012-2013シーズン以来の優勝を目指すリンツ・フロシュベルク。ベルリン・イーストサイドはシャン・シャオナ(ドイツ)、エーラント(オランダ)、ミッテルハム(ドイツ)と世界ランキング50位以内の3人が揃い、どこからでも得点できる布陣。グループリーグではリール・メトロポールに3-2と苦戦したが、きっちりと1位通過を果たした。
 リンツ・フロシュベルクは今シーズン大型補強を図っており、スッチ(ルーマニア)、ペソツカ(ウクライナ)という欧州の実力者が加入。さらに、かつてチームに数々のタイトルをもたらしたレジェンド的存在のリュウ・ジャ(オーストリア)が復帰。自国、しかもホームタウンであるリンツでの開催とあり、久々の欧州制覇に向けてチームの士気も高まっている。
  • チェコ・ホドーニンの一員として出場の森(写真はTリーグでのプレー時)

  • シャン・シャオナもTリーグを戦い、ECLへと転戦(写真はTリーグでのプレー時)