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欧州リポート

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 オーストリア・リンツで集中開催された2020-2021女子ヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)が終了。地元オーストリアのリンツ・フロシュベルクを下し、ベルリン・イーストサイドが頂点に立った。

【2020-2021 女子ヨーロッパチャンピオンズリーグ】
◆準決勝進出プレーオフ
最終順位:①メス(フランス/2勝0敗)②ホドーニン(チェコ/1勝1敗)③カルタヘナ(スペイン/0勝2敗)→メスが準決勝進出
★1・2位の対戦
〈メス 3-2 ホドーニン〉
 ディアコヌ -13、-12、-8 森さくら○
○モンテイロ-ドデアン 11、-9、6、8 ブラティコ
○呉佳多 5、12、-9、9 パルティカ
 モンテイロ-ドデアン 5、-9、10、-3、4-6 森さくら○
○ディアコヌ 7、-4、9、9 ブラティコ
※第5ゲームは6ポイント先取

◆準決勝
〈ベルリン・イーストサイド(ドイツ) 3-1 メス〉
 シャン・シャオナ 2、8、-10、-7、4-6 ディアコヌ○
○ミッテルハム 10、-3、-9、11、6-5 モンテイロ-ドデアン
○エーラント 7、-9、8、8 呉佳多
○シャン・シャオナ 6、3、7 モンテイロ-ドデアン

〈リンツ・フロシュベルク(オーストリア) 3-2 セントクエンティン(フランス)〉
○ポルカノバ -11、9、6、-9、6-4 ドラゴマン
 スッチ -8、-2、-8 ミハイロワ○
○リュウ・ジャ 15、8、-8、5 デヌッテ
 ポルカノバ -10、6、6、-7、1-6 ミハイロワ○
○ペソツカ 5、8、12 ドラゴマン

◆決勝
〈ベルリン・イーストサイド 3-2 リンツ・フロシュベルク〉
○シャン・シャオナ -6、-9、6、12、6-2 ペソツカ
 ミッテルハム -5、-9、-4 ポルカノバ○
○エーラント 6、8、8 スッチ
 シャン・シャオナ -2、-4、-4 リュウ・ジャ○
○ミッテルハム -4、6、9、-8、6-4 ペソツカ


 決勝戦は優勝候補同士の対戦にふさわしい白熱した内容に。ベルリン・イーストサイドはシャン・シャオナ(ドイツ)がトップでフルゲームの試合を制して先制点。2番を落として追いつかれたが、ともに新加入の実力者同士の対戦となった3番で、エーラント(オランダ)がストレートでスッチ(ルーマニア)を下す殊勲の星をあげた。4番はリュウ・ジャにシャン・シャオナが屈したが、最後はミッテルハム(ドイツ)がフルゲームでペソツカ(ウクライナ)を振り切り、2016-2017シーズン以来4シーズンぶり、通算5度目のECL女王の座についた。

 地元で8シーズンぶりの優勝を目指したリンツ・フロシュベルクはわずかに及ばず。オーダーに4人の選手が名を連ね、好調のペソツカを2点起用したが惜しくも2失点。新加入のスッチの調子が最後まで上がらなかったのも誤算だったか。今シーズンより古巣に復帰ちなった38歳のリュウ・ジャは決勝を含め4戦全勝の活躍を見せた。

 ホドーニンの一員として参戦の森さくら(日本生命)は準決勝進出をかけたプレーオフ2試合でともに2得点の大活躍も、チームは惜敗。森はリー・フェン(スウェーデン)、モンテイロ-ドデアン(ルーマニア)を下すなど7戦全勝で初のECLを戦い終えた。

 女子ECLに続き、12月11日からは男子ECLがスタート。こちらはドイツ・デュッセルドルフを舞台に試合が行われる。
  • ラストを締めたミッテルハム(写真は2019年ヨーロッパ競技大会)

  • 古巣に復帰のリュウ・ジャは健在ぶりをアピールした(写真は2018年女子ワールドカップ)