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欧州リポート

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 3月17日、イギリス・ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで『ダンロップ・マスターズ』が開催される。
 出場選手はJ.セイブ(ベルギー)、クレアンガ(ギリシャ)、陳衛星(オーストリア)といった世界のトップ選手に加え、イングランド期待の若手であるポール・ドリンコールとダリウス・ナイト。さらに出場が予定されていたボル(ドイツ)の欠場に伴い、卓球界のキング・ワルドナー(スウェーデン)が参戦することになった。
 現在42歳の厄年(?)、国際大会からは退いたものの、ドイツ・ブンデスリーガのフルダ・マーバーツェルで僚友のパーソンとともにプレーしているワルドナー。クラシック音楽の殿堂として名声を博してきたホールで、卓球界最高のエンターテイナーが華麗なプレーを見せてくれるのだから、ロンドンの卓球ファンは幸せだ。

 会場となるロイヤル・アルバートホールは1871年に完成した名建築で、これまで多くの逸話に彩られている。今をさかのぼること45年前、1963年にこのホールで行われた皇室主催のコンサートには、かのビートルズが出演。ジョン・レノンはラストナンバーを前に、ずらりと並んだ上流階級の観客と、安い席にいる自分たちのファンに向かってこう言ったそうだ。「安い席の人は手拍子を。…その他のお方は宝石をジャラジャラ鳴らせば結構ですよ」。 3月17日、もちろんイギリスの観客たちは盛大な手拍子を送るだろう。