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欧州リポート

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 4月2~6日までフランス・ナントで行われた北京五輪ヨーロッパ予選。激戦を勝ち進み、北京五輪の切符を獲得したのは下記の男女各11名。中国リポートでも既報の通り、女子は11名中7名が中国からの帰化選手という結果となった。

 男子は大会前にJ.セイブ(ベルギー)、クリサン(ルーマニア)が負傷により欠場を決定。J.セイブは世界ランキングによる自動出場枠はあと一歩のところで逃し、ソウル五輪からの6大会連続出場の夢をヨーロッパ予選に賭けていたが、直前で肩の故障を発生。無念のリタイアとなった。今後は最後の望みをかけて世界最終予選に出場するか検討中だ。
 また、予選ではブラシュチック(ポーランド)が途中棄権するなど、波乱の様相を呈していた。

 最終結果を見ると、実力者が出場権を獲得しているように思えるが、コルベル(チェコ)の名前がないことにお気づきだろうか。コルベルは予選を1位で通過し、トーナメントでも順調に勝ち上がったが代表決定戦で、デュッセルドルフのチームメイトでもあるズース(ドイツ)に敗れた。敗者トーナメントに回ったコルベルは1回戦でベテランのヤン・ミン(イタリア)に圧勝するも、2回戦でモンテイロ(ポルトガル)にゲームオールで敗れてしまう。最終トーナメントに望みをかけたコルベルだったが、ここでも2回戦でレグー(フランス)に敗れ、五輪出場権獲得はならなかった。
 他の有名選手ではエロワ(フランス)、カラカセビッチ(セルビア)、ケーン(オランダ)、マズノフ(ロシア)らが出場権獲得には至らなかったほか、世界選手権団体戦広州大会で王励勤(中国)を破ったフィリモン(ルーマニア)、イングランド期待の若手・ドリンコールも出場権を逃した。とくにドリンコールは予選を1位通過するなど、絶好調かと思われていただけに無念の結果である。

 女子ではステファノバ(イタリア)、パルティカ(ポーランド)、バーテル(ドイツ)らが出場権を逃した。

北京五輪ヨーロッパ予選通過者
●男子
1.譚瑞午(クロアチア)
1.ルンクイスト(スウェーデン)
3.トキッチ(スロベニア)
4.ガルドス(オーストリア)
5.ズース(ドイツ)
6.陳衛星(オーストリア)
7.イオニス(ギリシャ)
7.モンテイロ(ポルトガル)
9.シーラ(フランス)
10.レグー(フランス)
11.クズミン(ロシア)
●女子
1.リー・ジエ(オランダ)
2.Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)
3.サマラ(ルーマニア)
4.フー・メレク(トルコ)
5.シャン・イーファン(フランス)
6.ガニナ(ロシア)
7.パオビッチ(クロアチア)
8.シュー・ジエ(ポーランド)
9.リ・チャンビン(オーストリア)
10.朱芳(スペイン)
11.タン・ウェンリン(イタリア)