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 『「卓球」はコロナに負けない!』ーーあまりにもストレートなタイトルだが、どんなに考えてもこのタイトルしか浮かばなかった。
 5月25日に緊急事態解除宣言が発令されてからは、徐々に卓球場や学校の部活動が再開し、インターハイや全中などの代替大会も少しずつ開催されるようになってきた。苦しかった自粛期間を経て、卓球に関わる人たちがそれぞれの立場で考え、行動している。
 今回、冒頭のようなタイトルで特集を組んだ。今までのように「卓球」をやっていいのか?そう不安に思っている人も多いだろう。卓球は実はソーシャル・ディスタンシングなスポーツで、適切な感染防止策を守れば何の問題もない。そのあたりを専門家に詳しくわかりやすく解説してもらった。
 さらに、自粛で大痛手を負った卓球場の現状はどうなのか? 営業はしているのか? 感染者が多い大阪と東京の、2軒の卓球場にリアルな話を聞いた。どちらも感染症対策に真摯に取り組み、やれることはすべてやって、卓球愛好家が足を運んでくれるのを待っている。
 一方、学校が休校になり、部活動自体も休止せざるを得なくなった強豪校はどうしているのだろう? 強豪高校として知られる2校に独自のコロナ対策を聞いた。非常に参考になる話だった。
 最後に話を聞いたのは、選抜やインターハイなどの大会が次々と中止になって意気消沈している選手たちのために、代替大会を開催することに奔走した二人の高校の先生。
 大会開催は、新型コロナ感染症発症のリスクをはらむ。ましてやクラスター発生を起こす可能性もないとは言えない。そういうリスクを伴う大会は開催しないほうが楽なのだ。あえてリスクを冒す必要はないと考えても不思議ではない。それでも、大会に出られなかった選手のために何かを残してやりたい、という熱い気持ちがこの二人の先生からはほとばしっていた。電話で話を聞いたが、その後のメールのやりとりも1回や2回ではない。結局は、こうした情熱のある先生(あるいは関係者)がアクションを起こすことが、コロナ禍においての大会の実施に繋がるのだな、と取材を通してつくづくと感じさせられた。 
 皆、「卓球」という火を消さないために、頑張っている。「今までのように卓球が出来ない」といってクサっていたらもったいない。このページは、きっとあなたに勇気と元気を注入してくれる!

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