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 世界卓球東京大会でのミックスゾーンはメディアが選手のインタビューする場所だ。
 日本チームは毎試合ごとに大勢の記者の質問を受ける。そこでの丹羽孝希選手の受け答えは特異なものだ。表情を変えることなく、淡々と質問に答える丹羽のインタビューは早めに終わる。卓球同様に「速攻」だ。

 ジャパンオープンでのロングインタビュー。そこで丹羽選手は真情を吐露した。そのクールな試合ぶりや時に一方的にゲームを落とすことに質問が及ぶと、彼は毅然と答えた。「それは作戦です。リードされているからといってゲームを捨ててるわけじゃない。世界選手権で捨てるわけがないでしょ」
 怒っているわけではないが、そういう試合態度や試合運びを注意されることが多いのかもしれない。またベンチに戻って「元気を出せ」と言われることも嫌だと言った。

 丹羽は独自の世界を持ち、他の選手と違う卓球観を持っている。そんな彼の考え方や試合のやり方を尊重したいと思う。他の選手と違うからこそ、世界のトップと戦えるのだ。他の選手と同じ道を歩まないからこそ孤高の天才なのだ。