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 やはり全日本チャンピオンの水谷隼のメンタリティー(知力・心的傾向)は独特だ。
 最新号(10月号・21日発売)で特集している「水谷隼、勝つための22の法則・後編」では、チャンピオン独特のメンタリティーと卓球への取り組み方、考え方が日本人離れしていることに驚く。
 しかし、これほど説得力のある言葉が並ぶのはある種痛快だ。
 たとえば、戦術面で「強気に見える作戦が実は逃げている証拠だ」と書き記す。それは競り合いで弱い選手、競ると決まって余計なことをしてしまう「敗者のメンタリティー」を示している。

 また、「試合中に一番言われたくないのは『集中しろ』『強気だ』と言われろことだ、意味がない」と痛烈な日本の指導者や選手に向けたメッセージもある。8月号のインタビューでも「ベンチで声を出して応援するのもどうか。そこで力を消耗してしまって、自分のプレーに影響する」と語った。この辺の言葉は、インターハイで絶叫していた選手やそれを当たり前のように見過ごしている指導者に対する痛烈なアイロニー(皮肉)にも聞こえる。
 水谷隼は「つまり卓球にとって大切なのはこれなんですよ」と語りかけているのだ。まさに目から鱗(うろこ)の特集だ。

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