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 日経効果はあったようだ。
 7月の発売後に一度、日本経済新聞の一面の書籍広告欄に「ようこそ卓球地獄へ」(伊藤条太著)を出稿した。
 朝日、読売、毎日、スポーツ紙ではなく、なぜ経済新聞だったのか。それは、まさに王国の経済事情も関係するが、日経には以前から一面に月刊卓球王国を出稿しているのだ。日経を読む人はある程度は限られている。ビジネスマン、金融関係、そして会社経営者たちだ。

 まるでミスマッチのように思うかもしれない。卓球コラム=ビジネスマンに何の効果があるのか・・・。
 一般紙に以前他の書籍の広告を出したがあまり効果がなかった前例もあった。まあ、正直「一度試しに・・・」と思った。伊藤氏本人も日経を読まない技術者だから「なんで日経かな・・・」といぶかっていた。
 ところが、広告を出すと様々な人から反応があり、長く連絡のなかった知人、卓球を知らない知人からも反応があり、「買って読んだが面白かった」という感想が届いたという。

 さらに、8月6日の日経の書評欄でも紹介されたら、その「日経効果」は増していった。ゆえに、「ようこそ卓球地獄へ」はジワジワと広まり、売れている。そんなことを話すると、著者はすっかりその気になり、「第2弾の装丁はこの色で・・・」とか、まるでデザイナー気取りになり、100m競争で「位置について!」とコールされるやいなや、ゴールの反対側に猛ダッシュをしている様である。
 まさに妄想のコラムニストだ。でも売れ始めているのは妄想ではなく、現実の話だ。
  • シュールなイラストが誌面を飾っている