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 元・中国代表で日本に帰化、01年世界卓球では女子団体銅メダル獲得に大きく貢献したカットのスペシャリスト、羽佳純子さん。彼女が来日した90年代に、日本卓球界でのカットマンに対する考え方に驚いたという。「10本打たれたら11本返せ」。守って守って守りきるのが、かつての日本におけるカットの美学だった。

 対して、「変化で相手を崩し、攻撃して得点する」。これが中国でのカットの合理的思考法である。最近になり、このような考え方は日本でも広まってきたが、中国では羽佳さんがジュニアだった1980年代には既にこの考えがベースになっていた。

 卓球王国7月号での連載開始とほぼ同時に発売となるDVD『羽佳純子のカット教室 中級編』では、冒頭、ツッツキからスタートする。「中級で今さらツッツキ?」と思うなかれ。高い打球点で相手コートの角を狙うツッツキは、相手の返球を甘くして、次に狙い打つための技術なのだ。

 「安全に入れるだけのツッツキばかりしていては、最後に相手に打ち抜かれてしまう。現役時代、私はミスする危険を冒してまでも、厳しいツッツキを送ろうとしましたね」と羽佳さん。このDVDで紹介している技術の根幹には、どれも攻撃に結びつけるためのものなのだ。

 特に見どころは、カットとツッツキの切る/切らないの変化。従来の技術映像(または連続写真)では、切るカットと切らないカットの違いが、はたから見てほとんど分からなかった(そのため図で補って説明していた)。しかし今回、スーパースロー映像で、初めてインパクトの瞬間の違いが明確になった。

 編集にあたり、前編と同様、繰り返し回数を控えめにしつつテンポを良く観られるようにし、分数以上のエッセンスを詰め込んだ。多くの方に観ていただけるよう価格も抑えたので、是非ご覧いただきたい。
(担当:高部)


DVD『羽佳純子のカット教室 中級編』約50分/2,700円(税込み)
詳細はこちら http://world-tt.com/ps_book/dvd.php?lst=2&sbct=0&dis=1&mcd=CZ050