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 世界ランキング1位、現世界チャンピオンの丁寧(中国)にインタビュー&技術の2本立てで迫る卓球王国10月号。「いつも技術特集は右利きが主役で、情報が足りない!」と感じている左利きのプレーヤーに、ぜひ読んでもらいたいのが「丁寧の技・女王に学ぶ左腕必勝法」だ。

 監修を担当していただいた偉関晴光さんも、丁寧と同じ左利き。現役時代、右利きの選手に勝つために知恵を絞り、巧みなテクニックと戦術を駆使して世界の舞台で戦ってきた。左利きの苦労を知っているだけに、偉関さん本人も大いに乗り気だったこの企画。左利きが勝つためのコースは、サービスは、そしてレシーブは? 丁寧をモデルに「左腕必勝法」を語り尽くしてくれた。

 左利きの選手は、普段から右利きの選手と練習する機会が圧倒的に多い。「相手(右利き)に慣れやすく、相手からは慣れられにくい」のが有利なところ。一方で、いつも右利きと練習していると、右利きの選手がやりやすい練習メニューばかりになり、左利きの長所が死んでしまう落とし穴もある。中国では一定の基礎レベルに達したら、左利きの選手は左利き専用のメニューを行うことも多いという。たとえば、「バックハンド→回り込み→飛びつき」のファルケンベリ(3点)フットワーク。これも左利きの長所を生かすためには、コース取りの工夫が必要になってくる。

 右利きが嫌がる、強い左利きの選手になるか。それとも右利きの選手にとってやりやすい、ただ左手にラケットを握っているだけの選手になるか。強い左利きになるためのヒントが、女王・丁寧のプレーには詰まっている。中国卓球の合理性が随所に感じられる「左腕必勝法」、左利きの選手なら読んで損はない。