スマホ版に
戻る

王国インフォ

トップニュース王国インフォ
 今日9月19日発売の卓球王国11月号は、滋賀インターハイの特集号。三部航平選手と田口瑛美子選手、両チャンピオンのインタビューも加え、学校対抗から個人戦まで、読み応え十分の内容。今年も開会式を含めると6日間、フロアを駆けずり回って大汗をかいた。1回戦からひとつでも多くの試合を取材したかったし、ひとりでも多くの監督や選手の方に話を聞きたかった。

 男子学校対抗では、卓球部の強化を今年度限りで停止する青森山田が優勝を果たした。観客席に並んだOBの顔ぶれがすごい。水谷隼、高木和卓、松平賢二、張一博、坪口道和、村守実、大矢英俊、上田仁、町飛鳥、坪井勇磨……インターハイの各時代を彩ったオールスターズだ。まるでベンチにいるかのように、観客席で一本取るごとに立ち上がり、大きな声援を送った。彼らもひと時高校生の顔に戻り、最高に楽しそうだった。

 女子シングルスで優勝した田口瑛美子選手には、大会終了後に正智深谷高の卓球場でインタビューをさせてもらった。「決勝の前に『あ、絶対勝てる』と思ったんですよ」。さらりと言ってのける、良い意味での図太さが面白かった。学校対抗ではプレッシャーにおされ、不安げにプレーしていた彼女が最後に取り戻した、自分への絶対的な信頼感。まさにチャンピオンの資質だ。

 大会の閉幕から1カ月あまりが過ぎた。大会期間中は35度近い暑さだったのが、秋風が吹き抜ける季節になった。しかし、ページを開けばそこにはインターハイの夏がある。ぜひ会場の熱気を体感してください(柳澤)。