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 「卓球をはじめたのは小学2年生の時。でも小・中学校では本格的な指導は受けず、地元のクラブで普通にやっていた。基礎をしっかり学んだのは東山高校に入ってからですね」。
 オフチャロフ(ドイツ)に2連勝した男、馬龍(中国)をあと一歩まで追い詰めた男、大島祐哉選手(早稲田大)の言葉だ。東山高校ではフォアの3点フットワークや回り込みなど、非常に基礎的なフットワークから練習を始めたという。それが今や世界25位。卓球界随一のフィジカル(身体能力)の持ち主ということだけでは、この急激な成長は説明できない。

 大島選手自身に、自らの技術について解説してもらった最新号の技術特集『大島祐哉、その強さの源』。決して長い時間ではなかったが、取材を通じて、急成長の理由をうかがい知ることができた。フォアドライブ連打の「イケイケ卓球」というイメージを持たれがちだが、彼は非常に頭の回転が速く、クレバーな選手だ。自分の長所と短所を見極め、長所を殺すことなく、短所を克服していく知性と勇気を持っている。

 「股関節」に秘密があるパワードライブを打つコツ、フォアの強さを生かす3球目攻撃の戦術論、苦手だったバックハンドや前陣カウンターを克服するためにやりこんだ練習メニューまで……。「努力する天才」が語る技術・戦術・練習法は、初・中級者にとっても非常に参考になるはずだ(柳澤)。
  • 自ら語るパワードライブのコツ、それを生かす戦術は必見

  • 3球目攻撃の「待ち」、大島選手はここからどう仕掛ける?