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 リオ五輪の男子代表の3人目(団体戦)に内定している吉村真晴(愛知工業大)は11月のある日、編集部に現れた。細身の体にお洒落な佇まい。そのまま渋谷や原宿を歩いていたら彼がスポーツ選手と思う人はいないだろう。
 そして彼は語り始めた。彗星のようにデビューし全日本の頂点に立った4年前のこと、そこからの失意の3年間を。

 五輪内定が発表されたのは今年の9月19日だが、その1年前、吉村が五輪代表になることは予想した人はいなかっただろう。その時の世界ランキングは92位だった。
 今年3月のスペインオープンで優勝して、彼の快進撃が始まり、蘇州での世界選手権での混合ダブルス、クロアチアオープン優勝と突っ走る。ジャパンオープンでは朱世赫(韓国)を圧巻のプレーで破り、このまま一気にリオ五輪へ……と思った矢先に肩の故障。
 世界ランキングの3番手を巡る大島との熾烈な競争が7月、8月のぎりぎりまで続いた。しかし、その大島とは大の仲良しだったが、8月末のチェコオープンで二人に決着がつき、吉村は五輪行きの切符を手にするのだ。
 彼の歩みは真っすぐな道を進んできたものではない。高校3年で全日本の頂点に立った吉村に何が起きたのだろうか。どのように彼が覚醒したのか。最後の五輪レースでの大島とのやりとり……最新号で赤裸々に語る。 (今野)

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