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 卓球王国の読者から「あるネットショップからブースター(補助剤)販売の宣伝のメールが入ってきた」という情報提供があった。そのネットショップのホームページを見ると確かに中国製のブースターをかなりの高額で販売していた。
 水谷隼選手も以前から訴えているようにブースターは違法であり、それを使って試合をすることはアンフェアな、スポーツマンとして恥ずべき行為なのだ。
 それを平気で宣伝し、ネット上で販売している卓球ショップはモラルが全くないと言えるだろう。現在、中国やヨーロッパで売られているブースターはVOC(揮発性有機溶剤)を含んでいないだけで、人体には有害であることが、ラバー製造関係者からITTF(国際卓球連盟)に報告されている。ブースターはもともとオイル系で、石油から作られている化学製品で、これに対して重篤なアレルギー症状を見せる人がいる。また、卓球のルール上も、「公認されたラバーに後加工をすることは禁止」なのである。
 選手の皆さん、「ブースターは許さない、買わない」ようにしてください。そのようなモラルを持たないショップからは購入しないでください。
 3月6日からフランス・メスで開催されているITTFフランスジュニア&カデットオープンのジュニア女子シングルスで森田彩音(JOCエリートアカデミー)が初優勝を果たした。
 先週行われたイタリアジュニア&カデットオープンではラム・イールック(香港)に敗れ2回戦で敗退となった森田だったが、今大会では2回戦でステフコワ(チェコ)を4-2で破ると、準決勝のミッテルハム(第4シード/ドイツ)には0-3とリードを許すもその後の4ゲームを連取し、大逆転で決勝進出を決めた。決勝でも森田の勢いは止まらずスー・ワイヤム(第8シード/香港)を4-2で破り初優勝を遂げた。

 また、森田は石川梨良(JOCエリートアカデミー)と組んだダブルスでも3位に入賞。本日8日から始まる団体戦での活躍も期待したい。
 3月6日(水)、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターにて、「スターツ2013卓球女子ワールドカップ神戸大会記者発表会」が行われた。

 今年の9月21(土)〜23日(日)に、兵庫・神戸市立中央体育館で行われる女子ワールドカップ。ワールドカップは世界選手権優勝者、6大陸の各代表者、世界ランキング上位者らによる女子シングルスの世界大会だ。男子ワールドカップは、1990年に千葉で開催されたことがあるものの、女子のワールドカップが日本で開催されるのは今回が初めて。
 記者会見には、ロンドン五輪団体銀メダリストの福原愛(ANA)、石川佳純(全農)、平野早矢香(ミキハウス)と女子ナショナルチームの村上恭和監督(日本生命)や、日本卓球協会副会長の木村興治氏、本大会のメインスポンサーであるスターツコーポレーション株式会社の代表取締役会長兼グループCEOの村石久二氏らが参加した。

 まだ参加資格のない3選手だが、3選手とも地元国での開催ということでとても楽しみにしているという。また4月12〜14日まで香港で開催されるアジアカップで3位までに入賞すれば、ワールドカップの出場資格が獲得できる。アジアカップには平野・石川が参加予定。福原は「世界ランキングをしっかりと上げて(開催協会枠などで)資格を取り、いい戦いをしたい」と語った。また平野は「私たちがロンドンでメダルを獲ったことが日本での開催につながったと思う。日本で国際大会が開催されることは少ないので、とてもうれしいです。まずはアジアカップでしっかり結果を残すことが目標」と抱負を述べた。

 3人は、今月の30〜31日に中国・広州市で行われるワールドカップ団体戦に出場し、これはロンドン五輪ぶりの3人そろっての団体戦出場となる。また5月にはパリで世界卓球が開催され、今年も3人娘の活躍から目が離せない1年となりそうだ。

※右の写真で3選手が持っているのは、本大会のロゴマーク。6本のラケットは6つの大陸を表しているという。
  • 会見終了後のフォトセッションでの一枚

  • 笑顔を見せる石川・福原・平野

3月5、6日に都内各所で2013年春のメーカー展示会が開催された。
展示会とは、今春〜夏に発売される新製品の紹介や試打、商談なども行われ、問屋や専門ショップの人であふれかえっていた。

左写真:ヤマト卓球では四元選手が自身がデザインしたウェアをプロモーション。
右写真:バタフライの試打台にはひとだかり。お目当ては張継科ブレード。
2020年五輪の開催地に立候補している東京で、国際オリンピック委員会(IOC)の評価委員会による現地視察が、3月4〜7日まで行われている。
今日5日は、卓球競技の会場に予定されている千駄ヶ谷の東京体育館を視察。日本卓球協会の木村興治副会長が会場の説明を行い、またフロアには卓球台をセッティングし、福原愛選手と丹羽孝希選手、JOCエリートアカデミーの選手、地元のレディース選手・中学生らがプレーをしながら視察団を出迎えた。
評価委員会のスタッフとラリーをした福原は「私たちの気持ちは伝わったと思いますし、ぜひ東京で開催できたら良いと思います」とコメント。また丹羽は「2020年は26歳、東京で開催して、この体育館で金メダルをとりたい」と目標を語った。

2020年五輪は、東京の他に、スペインのマドリード、トルコのイスタンブールが立候補しており、今年9月7日のIOC総会で開催都市が決定となる。
  • 視察団に挨拶をする福原(右側)

  • 終了後に記者の質問にこたえる福原&丹羽

 2014年8月に第2回ユース五輪が中国・南京で開催される。第1回目となるシンガポール大会(2010年8月)では、丹羽孝希(青森山田高)が男子シングルスと谷岡あゆか(JOCエリートアカデミー/帝京)との混合団体の2種目で優勝し2冠を達成した。
 ITTF(国際卓球連盟)はこの度、第2回目となる南京大会の選考基準「The Road To Nanjing(南京への道)」を発表。概要は以下のとおり。

第2回ユース五輪選考基準「The Road to Nanjing(南京への道)」概要
● 出場資格:1996年1月1日〜1999年12月31日生まれの選手
● 大会種目:①男子シングルス②女子シングルス③混合団体(第1回大会と同様)
● 出場枠:男女各32名。1ヵ国の五輪組織からは男女各1名のみの出場。
〈男女各32名の内訳〉
27名:「The Road to Nanjing」枠
1名:主催国枠
4名:3者委員会推薦枠

「The Road to Nanjing」選考選手(男女各27名)の内訳
☆世界選考会(2014年1月22〜24日):男女各4名
2013年に行われる以下の6つのジュニアサーキットを「The Road to Nanjing」シリーズとしポイントシステムを設定
1. エジプトジュニアオープン(6月19〜23日)
2. 韓国ジュニアオープン(7月31日〜8月4日)
3. ニューカレドニアオープン(8月15〜18日)
4. カナダジュニアオープン(8月29日〜9月1日)
5. ブラジルジュニアオープン(9月12〜15日)
6. ハンガリージュニアオープン(11月6〜10日)

6試合終了後、各大陸(6大陸)1位の男女各1名とトップ10の選手(大陸2位以下)が世界選考会(2014年1月22〜24日)への出場権を獲得。選考会で男女各4名が選出。

☆ 世界ランキング(2014年2月1日):男女各3名
上記6試合に1回以上参加の選手の中から世界ランキングにより男女各3名が選出

☆ 6回のユース五輪選考会(2014年2〜5月):男女各6名
それぞれの大会の勝者が出場権を獲得

☆ 各大陸開催の選考会(2014年2〜4月):男女各14名
ヨーロッパ:男女各4名
アジア:男女各4名
南アメリカ:男女各2名
アフリカ:男女各2名
オセアニア:男女各1名
北アメリカ:男女各1名

「The Road To Nanjing」ガイドライン(英語)↓
http://www.ittf.com/juniors/2014/Nanjing_YOG/Road_to_Nanjing_guidelines.pdf

「The Road To Nanjing」選考基準(英語)
http://www.ittf.com/stories/pictures/qualification_28_02_13.pdf
  • 第1回大会で2冠を達成した丹羽孝希

 2月27日〜3月3日、イタリア・リニャーノでITTFジュニアサーキット・イタリアジュニア&カデットオープンが開催。JOCエリートアカデミーから4名の女子選手が出場し、団体で優勝、ジュニア女子シングルスでは石川梨良が準優勝を果たした。

 ジュニア女子団体準決勝で日本は地元のイタリアAを3-0のストレートで破り決勝へ。決勝では中国香港に2-0と王手をかけられるも、その後の3試合を制し勝利をおさめた。
 ジュニア女子シングルスでは石川が決勝でLam Yee Lok(香港)に2-0リードから逆転を喫し優勝こそ逃したが2位に入った。カデット女子シングルスでも加藤結有子が2位、竹内嘉菜が3位入賞を果たした。
 また、ジュニア女子ダブルスでも石川/森田が優勝、加藤/竹内が2位と日本女子の活躍が見られた大会となった。

各種目の優勝記録は以下のとおり。

〈イタリアジュニア&カデットオープン優勝記録〉
ジュニア男子団体:チャイニーズタイペイ
ジュニア女子団体:日本(石川/森田/加藤/竹内)
カデット男子団体:ポーランド
カデット女子団体:セルビア/オーストリア
ジュニア男子シングルス:李佳陞(チャイニーズタイペイ)
ジュニア女子シングルス:Lam Yee Lok(香港) ※2位:石川梨良
カデット男子シングルス:コトヴィスキリ(ポーランド)
カデット女子シングルス:Soo Wai Yam Minnie(香港) ※2位:加藤結有子、3位:竹内嘉菜
ジュニア男子ダブルス:李佳陞/Liao Cheng-Ting(チャイニーズタイペイ)
ジュニア女子ダブルス:石川梨良/森田彩音 ※2位:加藤結有子/竹内嘉菜
カデット男子ダブルス:クロス/ポーランスキー(チェコ)
カデット女子ダブルス:Mak Tze Wing/Soo Wai Yam Minnie(香港)
 ITTF(国際卓球連盟)のホームページ(ウェブサイト)が五輪競技の国際連盟の中で3番目にアクセスが多いとITTFが発表した。これは ウェブサイトのアクセス数を調査するAlexaの数字を元にしており、ちなみに1番目は国際サッカー連盟(FIFA.com)で、2番目は国際テニス連盟(ITFTENNIS.com)だった。
 ITTFのシャララ会長は「これは卓球がグローバルな人気を持ったスポーツであることを示している。かつ、国際卓球連盟は2番目に多い参加協会を持ち、2番目に多い競技人口を持ったスポーツである。今回のホームページのアクセス数には非常に満足している」とコメントを出した。
 特にITTFのホームページではワールドツアーが無料で観られるitTVの人気が高く、20イベントのライブストリーミングで合計で約3800万人が観たと言われている。
 3月1日(金)に、東京・大田区総合体育館で「2013協和発酵キリン卓球交流大会」が行われた。これは主にレディースの卓球愛好家の方を対象に、選手たちとの交流を図る目的で協和発酵キリン株式会社が主催しているイベントだ。今年は北は青森から南は長崎まで、560名(280組)が参加した。

 参加者は、1グループ7組で争われたリーグ戦のダブルス大会や、協和発酵キリンの選手たちに指導が受けられるワンポイントレッスン、交流イベントを楽しんだ。また、レッスン時の受講料は、日本赤十字社を通じて東日本大震災の復興支援に使われるという。

 なお、本イベントの模様は3月21日発売の卓球王国5月号に掲載予定です。ぜひお楽しみに!
  • 先の全日本で現役を引退した坂本選手も参加。分かりやすいコーチングが好評だった

  • サインにレッスン、記念撮影ととにかく大忙しだった松平選手

 ITTF(国際卓球連盟)執行委員会は2016年世界選手権(団体戦)の開催地に、マレーシアのクアラルンプールとスウェーデンのハルムスタッドが立候補していて、その開催地としての評価を話し合ったことをプレスリリースで発表した。
 2014年は東京での団体戦、2015年は中国の蘇州で個人戦が行われることは決定している。2016年の開催地は最終的には5月のパリでの世界選手権のITTF総会で決定される。